等倍鑑賞の必要性とクロップ耐性
等倍鑑賞とクロップ耐性
等倍鑑賞はマニアがすることで、不要でしなくていいという意見を見ます。その等倍鑑賞の必要性を書いています。
等倍鑑賞が必要なのは、その写真を等倍で見て、それを写真鑑賞の楽しみにすること以外に、重要な役目があります。
確かに、等倍にして鑑賞する写真鑑賞だけの目的だったら、マニアがすることと切り捨てられるかもしれません。
そうではなく、等倍鑑賞をするのは、さらに、その画像がどのくらい拡大できるかを確認するためでもあります。
画素数が多くなるほど、クロップをする余裕が出てきます。これは光学ズームとは違うのですが、高画素になるほど、クロップしてもデジタルズームで無理やりズームした時の画像の粗がなくなります。
等倍で見てもしっかり撮れている写真は、さらに画像を拡大できる余裕があります。これは、ズームの余裕があることです。標準の50mm相当で撮った被写体を望遠の焦点距離に切り取ることができます。
等倍で見るとかなり酷い画質になるスマホの写真は、クロップしたら、その酷い画質になります。画質が特に重要になるのは、このクロップ耐性であらわれます。
等倍に耐えられる写真には、さらにズームして、切り取ることができる余裕があります。
画素数はさらに増えていって、35mm判相当以上のセンサーの機種も出ているので、高画素にしていっても、画素ピッチにも余裕があります。
1億画素以上の機種で、等倍で見ても鑑賞に耐えられるのなら、その画像の気になる箇所を切り出してかなり拡大できます。その切り出した画素数で満足できるのなら、それは、その画素数内で光学ズームしたのと同じになります。
光学ズームはそのズーム内で画質の劣化はありませんが、クロップして切り取った画像は、その画素数内では画質の劣化はないからです。
画素数が1億画素以上で、さらに増えていくほど、あとから、光学ズームができるのと似たようなことができるわけです。
そのズームできる許容範囲を調べるためにも、等倍鑑賞が必要になります。
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