G1 X Mark IIのテレマクロ
G1 X Mark IIのテレマクロ
キヤノンのPowerShot G1 X Mark IIは、1.5型の18.7mm×14mmの撮像素子です。レンズ一体型には、リコーのGRのようにAPS-Cサイズのセンサーもありますが、ほとんどのレンズ一体型はセンサーが大きくても2/3型です。よくあるレンズ一体型の機種は、1/2.3型で豆粒センサーと言われることもあるくらいに小さいです。
通常のレンズ一体型の機種から見れば、マイクロフォーサーズでも相当に大きなセンサーです。そのマイクロフォーサーズのセンサーは、17.3×13mmです。G1 X Mark IIの1.5型のセンサーは、マイクロフォーサーズよりも大きいのです。マイクロフォーサーズは、レンズ交換式の機種です。
レンズ交換式の機種であっても、レンズ一体型よりもセンサーが小さいこともあるのは、G1 X Mark IIでも見て取れます。背景のボケ量は、センサーの大きさが最も関係があります。G1 X Mark IIは、マイクロフォーサーズよりも、さらにボケます。マイクロフォーサーズの機種でも、背景のボケを生かしたポートレート撮影もできます。
G1 X Mark IIは、そのマイクロフォーサーズよりも、さらにボケを生かした撮影ができるのです。さらに、G1 X Mark IIはレンズ込みでの本体の重さが、マイクロフォーサーズ機よりも持ち回りがしやすいのも魅力です。G1 X Mark IIは、レンズの明るさの開放F値は、広角端でF2.0で、望遠端でF3.9です。24mmから120mm相当で、実質の焦点距離は12.5mmから62.5mmです。
1.5型のセンサーで、広角端でも実質12.5mmなので、広角端の12.5mmのF2.0でも背景をボカすことはできます。ワイドマクロで問題なのは、ボケ量が少ないことと、それに、ワイドマクロは被写体の形が歪んでしまう欠点があります。G1 X Mark IIは、望遠端で実質62.5mmでF3.9の明るさで、レンズの先端から被写体に40cmまで寄れるテレマクロ性能があります。
レンズ一体型のマクロがレンズの先端からであるのは、コンデジのマクロとデジタル一眼レフとミラーレスの最短撮影距離の違いに書いています。
62.5mmでF3.9の開放F値で被写体に40cmまで寄れるのは、他のレンズ一体型の機種と比較すると、その性能が分かります。レンズ一体型の機種は、センサーが小さくても、望遠端で寄れない機種が多いです。62.5mmでF3.9のテレマクロは、レンズ一体型でレンズ交換の煩わしさもなく、背景のボケを生かしたい場合に、G1 X Mark IIは使える機種になっています。
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