ソニー DSC-RX10のテレマクロ
DSC-RX10のテレマクロ
ソニーのサイバーショット DSC-RX10は、1.0型で13.2mm x 8.8mmのセンサーです。この1インチのセンサーに、24mmから200mm相当で実質は8.8mmから73.3mmのレンズに、全域がF2.8の明るさです。この機種が発表された時には、思い切った機種をソニーは発表したと思いました。73.3mmのレンズにF2.8のレンズなので、ボケないはずがありません。RX10は1インチ型とレンズ一体型の中では大きめの撮像素子なので、望遠端の200mm相当で73.3mmのレンズです。コンデジの望遠機で実質73.3mmのレンズにすると、200mm相当よりもかなりの望遠レンズにしないと物理的に不可能です。RX10の1インチ型のセンサーのおかげで200mmで済んでいるので、コンデジの望遠機でよくある被写体からかなり遠くに離れないと背景がボカせないことが、RX10では改善しています。
RX10はワーキングディスタンスのレンズの先端から被写体までのマクロで、広角端で約3cm、望遠端で約30cmまで寄れます。RX10の広角端の約3cmは最大撮影倍率が0.45倍ですが、広角端で3cmまで近づくマクロは被写体がかなり歪んでしまいます。RX10はテレマクロで30cmまで寄れて、最大撮影倍率の0.38倍なのが大きな魅力です。被写体から200mm相当になるまで離れて、開放F値のF2.8にしてレンズの先端から30cmまで離れると、実質73.3mmのF2.8のテレマクロのボケの写真が撮れます。このRX10のテレマクロ性能は、レンズ一体型の中でも特に優れています。RX10は撮像面からは広角端で約13cm、望遠端で約44cmまで寄れます。レンズ交換式の一眼レフでは撮像面からの距離でのマクロ性能ですが、RX10は撮像面からの接写の距離も公開しているのが一眼レフのようです。ソニー DSC-RX10のレビューと比較に、RX10のことを書いています。
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