高級コンパクト テレマクロ 一眼とコンデジでのボケ評価
高級コンパクト機のテレマクロ
ここでは、コンデジでは背景をぼかすことができないとよく言われるので、高級コンパクト機を取り上げて、コンデジでもぼかすことができることを書きました。
2/3型以下の撮像素子のレンズ一体型のコンパクト機を考える時に、一眼のレンズ交換式とはボケが全く違うと言われます。撮像素子の大きさが違いすぎるのでそう言われるのですが、コンデジでも工夫次第でボケを得ることができます。
小さなセンサーを搭載している機種では広角端の実際の焦点距離が5mm、6mm、7mmくらいなので、広角側ではいくらレンズが明るくてもなかなかボケません。2/3型以下の機種で広角端でぼかすには、非常に小さい被写体に数センチ単位で近づくなどとしないとボケが得られません。
そんな小さなセンサーの機種でも、テレマクロを使えば大きくぼかすことができます。このテレマクロが得意なところも高級コンパクト機の特徴で、そこがコンデジのエントリーモデルとミドルクラスモデルとの違いです。
コンデジでのテレマクロと広角側のマクロとの違いは、広角マクロでは手前の被写体が強調されて遠近感の出る表現になります。特に小さなセンサーのコンデジで被写界深度(ピントが合っているように見える範囲)を無理に浅くしようとすると、広角側でボケを得るには被写体に数センチ単位で近づいてしまいます。
そこまで広角マクロで近づいて撮ると、テレマクロより被写体の形が歪んで撮れてしまいます。広角マクロのような歪んでも力強く見える写真ではなく、テレマクロは広角マクロより形も綺麗に撮れて背景もボケるのでお薦めです。
テレマクロの望遠圧縮効果と引き寄せ効果もあって、コンデジでも背景をぼかすことができます。素直なぼけの写真を撮りたいなら、高級コンパクトのテレマクロを使ってみたらいいです。
テレマクロに注目して、高級コンパクト機の特色を見てみます。それによって、コンデジでもぼかすことができることが分かります。早速、次の記事から具体的な高級コンパクトの機種をあげていきます。
次の02の「キヤノン PowerShot G15のテレマクロの背景ボケ」の記事に続きます。
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