ソニー サイバーショット DSC-RX100M2 RX100 IIの望遠機能

DSC-RX100M2 RX100 IIの望遠機能

前の02のSONY DSC-RX100M2 スマートズームで画質劣化がないクロップの記事からの続きです。RX100M2の記事は、この記事を含めて13の記事があります。

今まで、高画素になると1画素当たりの受光面積が小さくなって、画質が劣化することの弊害がよく言われてきました。それは確かにその通りで、画素数を無闇に多くする必要はないと思います。ただ、前の記事でも書きましたが、高画素の大きな利点にRX100M2のように通常のズームで100mmまでしかなくても、画素数に余裕があることで綺麗な描写が得られるズームの領域が拡大することがあります。

DSC-RX100M2(RX100 II)のように、1インチの大きな撮像素子を搭載して広角端でレンズも明るいと、望遠まで伸びたレンズを搭載するとカメラがかなり大きくなります。RX100M2の2000万画素以上の画素数があるので、5Mの静止画で全画素超解像ズームが400mmくらいまで伸ばせるのです。RX100M2の余裕のある大きな1インチの撮像素子と最新の画像処理技術のおかげで、2000万画素以上になっても、高画質のカメラになっています。ソニーの全画素超解像ズームを見ると、高画素がいけないとばかりは言えない面もあります。

RX100M2での最小の画像サイズは、Sの5Mです。全画素超解像ズームを使った392mm以上の望遠の画像は、自分でトリミングする必要があります。前にも書きましたが、正方画素の場合、2倍に画像を拡大すると、画素素は1/4になります。正方画素を縦に2倍、横に2倍に拡大するからです。5Mで記録された画像の392mmの望遠の画像を、2倍に拡大して784mmにすると、画素数は1/4になって125万画素になります。以前の望遠機の名機のC-2100 Ultra Zoomは、200万画素機でした。125万画素の望遠画像は、ウェブの縮小画像用では問題ないです。緻密な風景の画像ではなく、圧縮した画像の望遠なら、そんなに画素素は必要ないと思います。

DSC-RX100M2(RX100 II)は、全画素超解像ズーム以降にデジタルズームがあります。デジタルズームは、RX100M2本体での画質の劣化を抑える全画素超解像の処理とは違って、ズームする度に画質がどんどん劣化していきます。デジタルズームを使うより、5Mで全画素超解像の最大の392mmまで拡大しておいて、それ以降は自分で画質が劣化しないと思える範囲までトリミングしたほうがいいと思います。392mmまで望遠できれば、動物園などでも十分に使えます。それ以上に望遠するのなら、1.5倍の拡大に抑えて588mmの望遠にすると、画素素は220万画素くらい余ります。5Mの392mmの望遠を588mmまで望遠しても220万画素くらい余るのは、RX100M2の高画素の恩恵です。

このように考えていくと、改めて、高画素にもいいことがあると思いますし、RX100M2は200万画素なら600mmくらいの超望遠機にもなります。RX100M2は1インチの素子がいいので、画像を拡大しても撮像素子が小さいコンデジよりは良質な画像になっています。全画素超解像ズームをして構図を決めて撮影しておくと、後からトリミングする時にも、うまくトリミングできます。

次の04のソニー RX100M2 裏面照射型の欠点の低感度の画質も良好の記事に続きます。RX100 II DSC-RX100M2 テレマクロ ワイドマクロ レビュー比較に、RX100M2のことを書いています。

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