SONY DSC-RX100M2 スマートズームで画質劣化がないクロップ
SONY DSC-RX100M2 スマートズーム
前の01のソニー RX100M2 全画素超解像ズームで望遠機としても優秀の記事からの続きです。RX100M2の記事は、この記事を含めて13の記事があります。
DSC-RX100M2(RX100 II)で全画素超解像ズームとデジタルズームの両方を[切]にすると、光学ズーム以上で画質の劣化がないズームができます。この両方を[切]にした状態でズームをすると、RX100M2でスマートズームができます。前機種のRX100の時にも説明書にはスマートズームとは書いていませんでしたが、光学ズーム以上のスマートズームは使えました。後継機のRX100M2の説明書にもスマートズームとは書いていませんが、スマートズームは使えます。
画質の劣化がないズームが光学ズームで、これはフィルム時代からある物理的なズームです。その後のスマートズームはデジタル処理系のズームで、DSC-RX100M2(RX100 II)の余裕のある有効画素数の約2020万画素を使って画素数を切り取っていることです。これはクロップしているのと同じで、クロップは画像の切り取りのことです。クロップも画質の劣化がなくズームできます。スマートズームはソニー機で使えるクロップ機能のことで、デジタル一眼のα58でも使えます。ソニーの機種の場合は説明書にスマートズームと書いていなくても実際にはクロップできるので、スマートズームができるのと同じことになっています。
ソニーで説明書にスマートズームと書いてある機種の場合には、スマートズーム時には液晶モニターにSの文字が表示されます。RX100M2はスマートズーム時には何も表示されません。白い線の区切り以降が、RX100M2のスマートズームになります。通常の光学ズームには物理的な駆動感がありますが、光学ズーム以上のズームにはその駆動感がありません。そのため、光学ズームではない領域の時は、ズームの感触からも分かります。光学ズーム時との違いは、その物理的な駆動感の他にも、測光方式が違います。光学ズーム以上のズームをすると、中央測光しか使えなくなります。
スマートズームの欠点は余った画素数を使うので、その画素数がない時にはズームが使えないことです。最大記録画素数のLの20Mの記録の時に全画素超解像ズームとデジタルズームの両方を[切]にすると、光学ズームしか使えません。光学ズームはLの20Mの時にも、もちろん使えるので、スマートズームのクロップは最大記録画素数で解像度重視の望遠時には使えないことになります。スマートズームは確かに画質の劣化がないズームですが、記録画素数を落として使う必要があるため、解像度重視のズームではありません。そのため、光学ズームよりも解像度が劣るズームになっています。
DSC-RX100M2(RX100 II)で画質の劣化なく画質重視のズームをするなら、全画素超解像ズームとデジタルズームの両方を切ってSサイズの5Mの約500万画素でクロップの最大の7.2倍の約200mmまでズームしておいて、後から自分で画質の許容範囲内までトリミングするのが一番いいと思います。2倍にトリミングする時は、正方画素の場合には縦と横の画素を元の画素数からそれぞれ2倍に拡大するので、1/2×1/2で画素数は1/4になります。200mmを2倍の400mmまで画像を拡大すると5Mの約500万画素の画素数は1/4になって、約125万画素になります。これは、ウェブで縮小して使うのなら問題ないと思います。RX100M2でスマートズームの領域の時に、細かい刻みで今のズームが何倍かが表示されるので便利に使えます。
DSC-RX100M2(RX100 II)のMの10Mの静止画サイズでは、画質の劣化がないスマートズームは5.1倍までなので、143mmになります。143mm相当の望遠で十分なら、RX100M2の1000万画素で撮影できます。前の記事でも書きましたが、スマートズームも、レンズの明るさのF値が光学ズームと同じ明るさを保ちます。物理的なテレコンの2倍では、明るさが2段も暗くなります。2段も暗くなると、シャッタースピードは1/4も遅くなります。その状態で手ブレや被写体ブレを防いで、シャッタースピードを上げるためにISO感度を上げてノイズが出た写真と、スマートズームの写真では、スマートズームのほうが断然に綺麗に撮れます。ズームをしてもF値が暗くならないのはデジタル系ズームでは当たり前になっていますが、テレコンを考えると、スマートズームの本当に大きな利点になっています。
次の03のソニー サイバーショット DSC-RX100M2 RX100 IIの望遠機能の記事に続きます。RX100 II DSC-RX100M2 テレマクロ ワイドマクロ レビュー比較に、RX100M2のことを書いています。
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