ソニー α6300 レビュー 比較と評価

SONY α6300

ソニーのα6300 ILCE-6300は、2014年3月14日に発売されたα6000の上位機です。α6300の総画素数は約2500万画素で、センサーはAPS-C相当の23.5 x 15.6mmで、画像処理エンジンはBIONZ Xです。光学ローパスフィルターはあります。EVFは0.39型の約236万ドットで、ファインダーの倍率は約1.07倍で35mm判換算では約0.70倍です。視度調整の範囲は-4.0-+3.0です。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。アイポイントはCIPA基準で、接眼枠から約21.4mmです。

120fpsのフレームレートで表示できる機能がありますが、60fpsとの切り替えもできます。液晶モニターは3.0型の約92万ドットで、上に約90度、下に約45度に動かせます。タッチパネルには対応していません。ISO感度は、静止画撮影ではISO100からISO25600まで使えて、拡張感度はISO51200です。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。連写合成してノイズを減らすマルチショットNRでも、ISO51200まで使えます。

動画撮影では、ISO100からISO25600相当までです。シャッタースピードは、静止画では1/4000秒から30秒まで設定できて、バルブ撮影もできて、動画撮影時では1/4000秒から1/4秒で、AUTOでは1/60秒まで、オートスローシャッターでは1/30秒までです。記録メディアはSDカード系、メモリースティック系、microSDも使えます。連写性能は、秒間コマ数は、AFとAE追従で約11コマ/秒です。連続撮影枚数は約11コマ/秒時に、JPEG Lのファインで47枚、RAWで21枚、RAW+JPEGでも21枚です。

EVFの表示速度が向上していて、最高で8コマ/秒までの映像表示に対応しているので、今までよりも連写時のEVFで被写体を追えるようになっています。サイレント撮影では、AFとAE追従で約3コマ/秒の連写ができます。AF性能は、位相差AFとコントラストAFが使えるファストハイブリッドAFです。コントラストAFは精度に優れて、位相差AFは速度に優れています。位相差AFでの測距点数は425点、コントラストAFでは169点です。

α6300の位相差AFはセンサーに組み込んでいる像面位相差AFですが、その位相差AFは画面の最端を除いて全体に広がっているので、被写体捕捉性能が上がっています。LA-EA3を使ってAマウントレンズを装着しても、像面位相差AFが使えます。露出補正の補正幅は±5.0EVで、1/3EVと1/2EVの間隔で補正できます。動画性能は、XAVC S 4Kの3840x2160の30pで、100Mビットレートで撮影できます。動画のファイル形式はXAVC S、AVCHD、MP4で、動画の映像は MPEG-4 AVC/H.264です。

動画の音声はXAVC SがLPCM 2ch、AVCHDがAC-3 2ch、MP4がMPEG-4 AAC-LC 2chです。HDMI同時出力もできます。動画でもファストハイブリッドAFに対応しているので、像面位相差AFが使えて、動画撮影時のAF速度も増しています。動画撮影の設定に、AF追従感度と、AF駆動速度があります。フルHDの120fpsのハイフレームレート撮影の100Mbpsでも撮影できます。スローモーション動画の5倍で、AF追従で撮影もできます。

α6300の動画撮影にはS-Log3とS-Log2ガンマがあって、色域にはS-Gamut3とS-Gamut3.Cineがあります。白飛びを抑えるゼブラ機能には、カスタム1と2の設定項目が増えています。S-Logでの撮影時にはガンマ表示アシスト機能があるので、低コントラストで撮影しにくいマイナス面を防ぐことができます。α6300のS-Logでは、ISO800以上で設定できます。同時ビデオ機能もあって、XAVC SとAVCHDで撮影時に、MP4の1280×720の30pと24pの同時記録ができます。

マイク端子があって、内蔵ステレオマイクとモノラルスピーカーもあります。ヘッドホン端子はないです。ピントを拡大した後から、AFでピント合わせもできます。そのピント面を合わせた後でも、拡大表示することもできます。拡張フレキシブルスポットで、周辺の8点の測距点で被写体を追ってくれる機能もあります。瞳AFでは、AF追従にも対応しています。ピント面を色で強調できるピーキング機能もあります。α6300は手ブレ補正はボディ内臓ではなく、レンズ式です。

14bitRAW記録はできますが、非圧縮RAWはないです。AFの検出輝度範囲は、ISO100相当でF2.0のレンズでEV-1から20です。露出制御の測光方式は、1200分割です。ISO100でガイドナンバー6の内臓フラッシュがあります。ボディはマグネシウム合金で、防塵と防滴に配慮した筐体になっています。Wi-Fiと、近距離無線通信のNFCもあります。バッテリーのNP-FW50で、CIPA基準で、ファインダーで約350枚、液晶モニターで約400枚の撮影枚数です。

実動画撮影時間は、CIPA基準で、ファインダーで約70分、液晶モニターで約75分です。USB充電と給電にも対応しています。α6300はモバイルバッテリーで給電しながら撮影もできます。できるだけ画質を劣化させない全画素超解像ズームでは、約2倍まで使えます。α6300の本体のみの重さは、約361gです。α6300には、E PZ 16-50mm F3.5-5.6が付属のレンズキットがあります。α6300は静止画の撮影機能も向上していますが、このコンパクトなボディで動画機能の向上も目立ちます。静止画はもちろん、動画の機能も重視して、コンパクトに持ち歩きたいなら、α6300は十分に購入の選択肢になる機種になっています。

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