PENTAX K-S2 レビュー 比較と評価

PENTAX K-S2

ペンタックスのPENTAX K-S2は、2014年9月26日に発売されたPENTAX K-S1の後継機です。K-S1から後継機のK-S2への販売時期が早いですが、K-S2はK-S1にはなかった新規の機能が複数追加されています。PENTAX K-S2の有効画素数は約2012万画素で、ローパスフィルターレスのAPS-C相当のCMOSです。画像処理エンジンはPRIME M IIです。ローパスセレクター機能があるのでモアレと偽色を軽減できますが、HDR撮影時には使えません。

光学ファインダーの倍率は約0.95倍で、視野率は約100%、アイレリーフ長は見口枠から約20.5mm、レンズの中心から約22.3mmです。視度調整の範囲は約-2.5から+1.5mです。視度調整のことは、ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に書いています。フォーカシングスクリーンは、ナチュラルブライトマットIIIで交換式です。液晶モニターは3対2の3.0型のバリアングル式で、約92.1万ドットです。液晶モニターで、自分撮りシャッターができるようになっています。

ISO感度はISO100からISO51200まで使えます。シャッタースピードの上限は1/6000秒で、シンクロ同調速度は1/180秒です。1/4000秒より早い1/6000秒まで使えるので、一瞬の動体撮影での強みがあります。記録メディアはSDカードで、UHS-1規格に対応しています。連写の秒間コマ数は最高で約5.5コマ/秒の時には、連続撮影枚数は30コマまで、RAWでは9コマまでです。最高で約3コマ/秒の時には100コマまで連写できて、RAWでも15コマまで連写できます。

AFはSAFOX X(サフォックス・テン)で、測距点数は11点で中央9点はクロスタイプです。露出制御の測光方式は77分割測光で、露出モードにはTAvもあります。TAvモードの最適な撮影状況と新露出のISO感度に、TAvのことを書いています。露出補正の補正幅は±5EVで、1/2EVステップと1/3EVステップが使えます。動画はフルHDの1920×1080で撮れますが、フレームレートは30pになります。動画のファイル形式にはMOVとAVIがあります。

動画の映像はMOVでMPEG-4 AVC/H.264で、インターバル動画とスターストリーム時にはAVIのMotion JPEGになります。PENTAX K-S2は内蔵ステレオマイクと、外部マイクにも対応しています。電子ダイヤルが前後にあって使えるのもPENTAX K-S2の特徴で、これは他のメーカーなら上級機にある機能です。4Kインターバル動画も撮れて、星の軌跡の動画が撮れるスターストリーム動画の機能もあります。ペンタックスの一眼レフはボディ内手ぶれ補正が特徴なので、PENTAX K-S2でも内臓式のSRになっています。

ダスト機能も、もちろんあります。PENTAX K-S2のボディだけでRAWが展開できる機能もあって、JPEGでの撮影データをRAWで再保存できる機能もあります。色空間にはsRGBと、AdobeRGBがあります。AFの検出輝度範囲はEV-3から18で、中央の測距点の9点で-3EVまでの検出性能があります。内臓フラッシュのガイドナンバーは、ISO100の時に約12です。PENTAX K-S2には防塵と防滴ボディがあるのも、大きな魅力になっています。

PENTAX K-S2になってWi-Fi機能も内蔵式になって、NFCの短距離無線通信の機能もあります。スマホでのリモート撮影もできます。PENTAX K-S2でGPS機能を使うには、別売のGPSユニットのO-GPS1で対応しています。バッテリーのD-LI109での撮影枚数は、CIPA基準でのフラッシュが50%発光では約410枚、フラッシュを発光しないと約480枚です。PENTAX K-S2の本体のみの重さは、約618gです。PENTAX K-S2 18-50REキット、PENTAX K-S2 18-135WRキット、PENTAX K-S2 ダブルズームキットがあります。

ボディのカラーには、ブラック、ホワイト、ブラック×オレンジがあります。オーダーカラーもあります。PENTAX K-S2はペンタックスのフラグシップの上位機ではないのに、防塵防滴を含めて、ここで書いてきた機能が搭載されているのが魅力の機種になっています。

K-70とK-S2の違いK-S2とK-S1の違いを書いています。

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