PENTAX K-3 II レビュー 比較と評価
ペンタックス K-3 II
ペンタックスのPENTAX K-3 IIは、2013年11月1日に発売されたK-3の後継機です。K-3 IIの総画素数は約2471万画素で、撮像素子は23.5×15.6mmのCMOSで、ローパスフィルターレスです。画像処理エンジンは、PRIME IIIです。K-3 IIの最大の特徴は、リアル・レゾリューション・システムです。リアル・レゾリューション・システムは、ボディ内手ブレ補正のSRを使って、撮像素子を1画素ずつ4回移動させて連続撮影して1枚に合成する機能です。
リアル・レゾリューション・システムは高感度ノイズの減少と偽色も防ぐことができますが、動体撮影には使えません。この機能は電子シャッターを使っています。K-3 IIには、天体追尾撮影のアストロレーサー、ローパスセレクターの機能もありますが、リアル・レゾリューション・システムとの併用はできません。K-3 IIのリアル・レゾリューション・システムは、特に風景撮影をよくする撮影者に向いています。静止した被写体で三脚を使ってリアル・レゾリューション・システムで撮影すると、解像度が向上した写真が撮れます。
デジカメで一般的に使われているベイヤー配列の撮像素子では1画素に1つの色情報しかないので、画素補完をしています。その画素補完の過程で、偽色が出たり、解像度が落ちてしまいます。K-3 IIのリアル・レゾリューション・システムでは画素補完をしていないので、解像度の向上、偽色を防ぐことができています。動体撮影をよくする場合には向きませんが、静体撮影をよくする撮影者には、リアル・レゾリューション・システムで目を見張る写真が撮れます。
K-3 IIの光学ファインダーの倍率はAPS-C相当で約0.95倍で、35mm判換算では約0.63倍です。ファインダー倍率の35mm判換算と計算に、換算のことを書いています。視野率は約100%、アイレリーフ長はレンズの中心から約22.3mmです。液晶モニターのサイズは3.2型で縦横比は3対2で、約103.7万ドットです。ISO感度はISO100からISO51200まで使えて、感度調整のステップ幅は1/2、1/3、1EVステップの3つの調整幅で使えます。シャッタースピードの上限は1/8000秒で、シンクロ同調速度は1/180秒です。記録メディアはSDカードのダブルスロットで、Eye-Fiカード、FLUカードが使えて、SDHC、SDXCカードはUHS-1に対応しています。
K-3 IIの連写性能は、秒間コマ数が最高で約8.3コマ/秒、連続撮影枚数はJPEGで60コマ、RAWでは23コマです。秒間コマ数を落として最高で約3.0コマ/秒にすると、JPEGで200コマ、RAWで52コマの連続撮影枚数になります。AFの測距点数は27点で、中央の25点はクロスセンサーです。AFセンサーはSAFOX 11です。AF性能は、コンティニュアスAFで被写体の追従性が上がっています。シングルAFの速度向上に合わせたズームレンズを使えば、AF.Sも高速化します。
露出制御の測光方式は、8.6万画素RGBセンサーです。露出補正の補正幅は±5段で、1/2、1/3ステップ幅で調整できます。動画機能は1920×1080のフルHDで、フレームレートは60iで撮影できます。動画のファイル形式はMOVで動画の映像はMPEG-4 AVC/H.264、インターバル動画ではファイル形式はAVIで動画の映像はMotion JPEGです。マイクは内臓モノラルマイクで、外部マイクでのステレオ録音ができます。手ブレ補正は内臓の撮像素子シフト方式で、4.5段までもの補正効果があって流し撮りにも対応しています。
レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割に、段数のことを書いています。ダスト機能も、もちろんあります。AFの検出輝度範囲は、ISO100の時に、EV-3から18です。K-3 IIには、内臓フラッシュはありません。K-3 IIは氷点下10度でも動作保証で、防塵・防滴、ボディにマグネシウム合金を使っています。GPS機能も内臓して、電子コンパスもあります。バッテリーのD-LI90Pで、CIPA基準で約720枚の撮影枚数です。本体のみの重さは、約700gです。
K-3 IIには、HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRと、smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6EDが付属のレンズキットがあります。TAvモード、ハイパープログラム、ハイパーマニュアルのことも書いています。EOS 7D Mark IIとK-3 IIの違い、K-3 IIとD7200の違いに、違いを書いています。
D500とK-3 IIの違いも書いています。
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