パナソニック LUMIX DMC-GH4 レビュー 比較と評価
Panasonic LUMIX DMC-GH4
パナソニックのLUMIX DMC-GH4は、総画素数が1720万画素のマイクロフォーサーズ機です。DMC-GH4の最大の特徴は、4K動画が撮れることです。C4Kのシネマ4Kの4096x2160と、4Kの3840x2160で動画が撮れます。4Kで撮影した動画を829万画素の静止画にして写真が残せるので、一瞬の瞬間の写真が撮れます。DMC-GH4の空間認識AFも、大きな特徴です。空間認識AFは、コントラストAFの速度をさらに高速化したAFです。コントラストAFは精度に優れて、位相差AFは速度に優れます。この二つの利点を合わせたのがハイブリッドAFで、撮像素子に位相差AFを組み込んだ像面位相差Afがあります。空間認識AFは、ハイブリッドAFや像面位相差AFではなく、コントラストAFそのものの性能を進化させたものです。コントラストAFは精度に優れるので、このコントラストAFを高速化して位相差AFに近づく速度で使えたら、理想的なAFになります。空間認識AFはコントラストAFが速度に劣るというのを払拭するAFになっていますが、パナソニックのレンズでしか使えません。
DMC-GH4のEVFは約236万ドットの有機ELで、アスペクト比は4対3、ファインダー倍率は約1.34倍(35mm判換算では約0.67倍)です。ニコンの最上位機のフルサイズのD4Sでも約0.7倍なので、マイクロフォーサーズのDMC-GH4の約0.67倍はD4Sのファインダー倍率と同じくらいです。視度調整の範囲が-4.0~+4.0(dpt)と広いです。視度調整のことは、ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に書いています。AF測距検出の範囲はEV -4~18なので、暗い場面でのAFでも比較的に粘りがあります。液晶モニターは約104万ドットの有機ELで、アスペクト比は3対2の3.0型のタッチパネルで、可動式です。液晶モニターは、サイドに約180度、上下に約250度の回転ができます。モニターでの49点のタッチAFもできて、前機種のGH3の23点から増えています。ISO感度はISO200からISO25600までで、拡張設定でISO100も使えます。動画撮影時のISO感度は、ISO6400までです。
DMC-GH4はマニュアルモード時のISOオート設定もできるので、ペンタックスのTAvに近いこともできて、撮影の幅が広がっています。TAvモードの最適な撮影状況と新露出のISO感度に、TAvのことを書いています。静止画での露出補正の幅は±5と広いのでD4Sと同じで、動画撮影時は±3です。シャッタースピードの上限は1/8000秒で一眼レフの最上位機と同じで、動画では1/16000秒も可能です。レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いに、シャッタースピードの上限の違いについて書いています。シャッター耐久回数は、約20万回もあります。タッチパッドAFはファインダーを覗きながら液晶モニターのタッチ操作でAFのピント合わせができる機能で、ファインダーを使ってもモニターでの簡単なAF操作ができます。最大記録画素数の16Mでも、AF追従の連写で約7コマ/秒ができます。最大撮影コマ数は、JPEGで最大で約100枚、RAWで最大で約40枚まで連写速度を維持して撮影ができます。USBは2.0で、3.0ではありません。
DMC-GH4はUHS-I スピードクラス3に対応していて、 Adobe RGBの色空間も使えます。フラッシュ同調速度は1/250秒以下で、EX テレコンは静止画の記録画素数のS時には約2倍までズームできます。EXテレコンは余った画素数を使ってズームするクロップなので、記録画素数を少なくてもいいのなら、画質の劣化がなく使えます。Wi-FiとNFCでカメラとスマホ連携できて、QRコードでの認証、GPS内蔵のスマホから位置情報を写真にタグ付けできます。バッテリーはCIPA規格で約530枚の持ちで、本体のみで約480グラムです。前機種のGH3より撮像素子の読み込み速度が2倍に高速化して、4K動画も撮れるようになっています。新しいLiveMOSセンサーはダイナミックレンジも拡大していて、ハイライト側の白飛びにも強くなっています。画像エンジンのヴィーナスエンジンも高速化と低ノイズ化で、ISO25600も可能になっています。ローパスフィルターレスではないですが、ローパスフィルターがあってもモアレを抑えています。
DMC-GH4はあおりと水平の2方向に対応した電子水準器、カメラ本体でのRAWからのJPEG現像もできます。被写体の大きさに合わせてサイズの変更ができる1点AF、被写体を拡大表示できるピンポイントAFもあります。電子シャッターでは、シャッター音のONとOFFができます。ボディは防塵防滴設計で、LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8とLUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8には防塵・防滴設計のレンズなので、そのレンズを使えばボディとレンズ全体で防塵防滴にできます。ボディはマグネシウム合金フレームで、堅牢性があって軽いです。ダスト除去機能も、もちろんあります。モードダイヤルにはロック機能があるので誤動作が防げます。GH4の業務用のLUMIX AG-GH4Uもあります。
ファームウェアVer.2.0で、4Kフォトモードが使えるようになっています。LUMIX DC-GH5のレビューに、後継機のことを書いています。GH5とGH4の違いも書いています。
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