ニコン D3300 レビュー 比較と評価

Nikon D3300

ニコンのD3300は、2012年5月24日に発売したD3200の後継機です。前機種のD3200との比較は、次の記事に書いています。D3300は、D3200よりもさらに高性能化して後継機として改良された機種になっています。D3300の画質面の撮像素子はDXフォーマットのAPS-Cサイズ相当なので、焦点距離は約1.5倍になります。有効画素数は2416万画素で、視度調整の範囲は-1.7~ +0.5m-1です。D3300は視度調整の範囲が狭いので、眼鏡利用者は実際にファインダーを見て確かめたほうがいいです(ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整)。シャッタースピードは1/4000秒で、露出補正は±5段です(露出のことは、デジカメと銀塩フィルムカメラの露出の違いの記事から書いています)。±5段もあるのはニコンの最上位機のD4と同じなので、D3300はエントリー一眼レフでも露出補正の補正幅はプロ機並です(レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いに、シャッタースピードの上限の違いについて書いています)。

D3300は光学ローパスフィルターレスなので、解像度が高まった写真が撮れます。D3300はエントリー一眼レフでも、画像処理エンジンに最新のEXPEED 4が搭載されています。同じニコンの最上位機のD4でも、上位機のD7100でもEXPEED 3なので、D3300は下位機種だからといって劣っているわけでもありません。ISO感度はISO100からISO12800までが常用域になって、拡張でISO25600まで使えます。D3300で感度自動制御を使うと、ISO感度の上限を制限できます。D3300は最新の画像エンジンになって高感度域のノイズを低減できたので、常用感度域が広がっています。D3300のフルHD動画のフレームレートが60pになったのも、EXPEED 4の性能があるからです。

D3300は、ボディがモノコック構造になっているのも大きな特徴です。モノコック構造は飛行機にも用いられられている一体構造で、炭素繊維を使っている新素材です。このモノコック構造のボディーで、軽量化に加えて強度も保ったボディになっています。D3300は5コマ/秒までの連写が可能で、JPEGのサイズがLで画質がFINEの時に、100コマまでの連続撮影もできます。D3300のAFの検出範囲は-1~ +19 EVなので、暗い場面でのAFが迷うことがあります。フォーカスポイントは11点のフォーカスポイントから選択可能で、シーンモードもあります。D3300のAFは、最も正確にピントを合わせられるのはシングルポイントAFです。動く被写体を撮る時には、ダイナミックAFで撮ることをお薦めします。

D3300の中央の1点は、被写体の補足度が高いクロスタイプセンサーになっています。3型の液晶モニターに約92万ドットなので、エントリー一眼レフとしての液晶の品質は保っています。D3300のキットレンズはAF-S DX NIKKOR 18-55mm F3.5-5.6 G VR IIになって、新型のキットレンズになっています。新型レンズはレンズを収めることのできる沈胴機構なので、D3300はボディのモノコック構造とキットレンズの小型化で体積と重量をD3200よりもさらに減らしています。D3300をコンパクトに使いたいのなら、D3300 18-55mm VR II レンズキットを買うといいです。18-55mm VR IIは、手ブレ補正効果は4.0段です。D3300はフラッシュが内臓で、ガイドナンバーは約12です。フラッシュの同調シャッタースピードは、1/200秒以下です。

D3300にはダブルズームキットもあって、AF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm F4-5.6G IF-ED(手ブレ補正効果は3.0段)も付属しています。色はブラックとレッドがありますが、ボディー単体ではブラックのみです。Wi-Fi機能はWU-1aを使って、GPS機能はGPSユニットのGP-1Aがあれば使えます。バッテリーはEN-EL14aでCIPA基準で約700枚、本体のみで約410gです。D3300のシャッターユニットは、約10万回のレリーズテストをクリアーしています。D3300のファインダーは約0.85倍で、上位機のD5300のファインダーは約0.82倍なので、D3300は上位機を越えた光学ファインダーを備えているのも魅力です。D3300は、Eye-Fiカードに対応しています。

D3400のレビューに、D3400のことを書いています。次のD3200との比較の記事に、D3300の機能も書いています。D5300とD3300の違いに違いを書いています。

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