眼鏡利用者と電子ビューファインダー EVFの相性の良さ

眼鏡利用者と電子ビューファインダー EVFの相性の良さ

前の03のEVFは光学ファインダー OVFより視度調整の範囲が広いの記事からの続きです。

光学ファインダーになると視度調整の範囲が狭くなるのは、富士フイルムのハイブリッドファインダーを見れば分かります。ハイブリッドファインダーでOVFとEVFの長所を合わせていても、ディオプターの視度調整の範囲が狭くなっているのです。X100Sを見ても、EVFの視度調整範囲が-2から+1になっています。EVFのみにすれば視度調整のディオプターの範囲が広くできるところを光学ファインダーと一緒にしたために、視度範囲が狭くなっています。

将来的に光学ファインダーから光学電子ビューファインダーのハイブリッドファインダーに行く時に問題になることに、視度範囲の狭さの克服があります。光学ファインダーにすると視度範囲が狭くなるのなら、視度範囲の広いEVFのままのほうが眼鏡利用者には使いやすいことになります。

今まで眼鏡利用者が光学ファインダーで裸眼で見ることができなかったので、その光学ファインダーの倍率の大きさを裸眼で実感することができませんでした。EVFなら裸眼でファインダーをそのまま覗いて大きいファインダー倍率を実感しながら撮影できるのは、EVFと眼鏡利用者の相性がいいからです。

眼鏡利用者は多くいるので、これから光学ファインダーの魅力を維持し続けるためには、眼鏡利用者のことも考えて、視度調整の範囲を広げるファインダーを出さないとEVFに差を付けられることになります。今までの光学ファインダーでは裸眼で見られなかったのでレーシックをしてまで視力を上げることまでしてファインダーに眼を合わせていたことが、EVFならその裸眼のまま見られるようになったのは、EVFのあまり言われていない大きな強みになっています。

関連 老眼と視度調整 ミラーレス一眼のEVFが救世主

次の05のEVF ファインダー倍率変更で眼鏡常用者も使えるの記事に続きます。

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