ライカT Typ 701 レビュー 比較と評価
Leica T Typ 701
ライカT(Typ 701)は、APS-Cサイズのレンズ交換式のライカ初の機種になります。総画素数は1650万画素で、撮像素子はAPS-CサイズのCMOSで、23.6 x 15.7 mmのCMOSセンサーです。アスペクト比は3対2で、レンズシステムはTレンズです。フルHD動画の30fpsのMP4動画が撮れます。ISO感度は、ISO100からISO12500までです。
ライカT(Typ 701)のAFは、コントラストAFのみでです。最近のデジカメでは撮像素子に位相差AFを組み込んでいる像面位相差AFの機種も珍しくありませんが、ライカT(Typ 701)では位相差AFは使えません。コントラストAFは精度に優れて、位相差AFは速度に優れるので、この2つのAFの利点を合わせたAFが理想的なAFです。
ライカT(Typ 701)は、露出補正の補正幅は±3段です。ニコンのD4Sのように、最上位機の露出補正は±5段の補正幅になっています。ライカT(Typ 701)は±3段なので、レンズ一体型の高級コンパクトと同程度の補正幅です。シャッタースピードの上限は、1/4000秒です。ライカT(Typ 701)は、アルミニウムのみの世界初のカメラボディです。
ライカT(Typ 701)のデザインは、アウディと手がけているものです。T用Mレンズアダプターを装着すると、ライカMレンズを使って、絞り優先や全ての測光モードも使えます。連写は、約5コマ/秒で12枚まで可能です。内臓ストロボもあって、フラッシュの同調速度は1/180秒です。液晶モニターは3.7型の130万ドットで、タッチパネルに対応でタッチAFもできます。
ライカT(Typ 701)の特徴は、背面が液晶モニターで占められていることです。カメラの背面にボタン類がなく、右上部に2つのダイヤルがあるだけです。ライカT(Typ 701)は、思い切って液晶モニターのタッチパネルで操作するように割り切っています。ライブビュー専用で、液晶モニターでの操作を重視している機種です。
ライカT(Typ 701)は、RAW撮影もできます。ライカのレンズ交換式の機種として始めて、Wi-Fiにも対応しています。電子ビューファインダーはありませんが、外付けのビゾフレックスのEVFがあります。ビゾフレックスにはGPSも内臓していて、角度も調節できます。ライカT(Typ 701)のEVFは、ライカMやXシリーズとは互換性がないので使えません。
ライカT(Typ 701)のTレンズには、ライカ ズミクロン T f2/23mm ASPH.とライカ バリオ・エルマーT f3.5-5.6/18-56mm ASPH.があります。ライカ ズミクロン T f2/23mm ASPH.は、焦点距離が35mm相当です。ライカ バリオ・エルマーT f3.5-5.6/18-56mm ASPH.は、27mmから84mm相当です。
ライカ ズミクロン T f2/23mm ASPH.は35mm相当でF2.0で、50mmより広角で風景撮影にも使えますが、27mmから84mmのほうが風景からポートレートまで使える画角です。ですが、ライカ バリオ・エルマーT f3.5-5.6/18-56mm ASPH.は、F3.5からF5.6とF2.0より暗いのが気になるところです。
ライカT(Typ 701)は、オートブラケッティングもできます。バッテリーのBP-DC 13で、CIPA基準で約400枚の撮影枚数です。マイクロUSB端子があるので、USB充電もできます。内臓メモリーが16GBもあるのも、ライカT(Typ 701)の大きな特徴です。バッテリー抜きで339グラムで、色はブラックとシルバーの2色があります。
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