コンデジはローパスフィルターレスが当然の理由
コンデジとローパスフィルターレス
ローパスフィルターレスかありかで問題になるのはレンズ交換式ですが、レンズ一体型のコンデジはローパスフィルターレスがごく普通になっています。これは、コンデジは画素ピッチがかなり小さいからです。
画素ピッチは、平方μm(μはミクロンで、今はμmのマイクロメートル)なら一辺の長さで、4平方μmなら画素ピッチは2μmです。この画素ピッチが小さいため、コンデジではレンズの解像能力の限界よりカメラのセンサー側が上をいってしまっために、ローパスフィルターでモアレや偽色をぼかす必要がなくなったからです。
モアレや偽色は、カメラ側での撮像素子の再現限界以上に、レンズが細かい描写をする時に起きます。つまり、そのデジカメのセンサーよりも、レンズの解像能力が高い時に起きます。コンデジでは画素ピッチがかなり小さいので、レンズがそのセンサーの小さい画素ピッチを超えて解像できないので、モアレや偽色が問題にならないのです。
レンズの解像性能をセンサー側の小さい画素ピッチが超えているのです。別の理由もあります。コンデジでコスト削減のために解像性能の低いレンズを使えば、レンズそのものがローパスフィルターのような役割を担うのです。
レンズ交換式も画素ピッチが小さくなるとローパスフィルターレスが当たり前になるのかと言えば、そうなると思います。レンズ交換式のコンデジ化現象です。あるいは、モアレや偽色がなくなるなら、画素ピッチが小さいほうが高画質なのかという意見もあります。
画素ピッチが小さくなるとレンズの解像性能が超えるので、モアレや偽色は防いでも、他の低画質の問題が出てきます。これは1画素当たりの受光面積として言われてきたことで、画素ピッチが4μmで16平方μmより下回ると、画質が低下すると言われていました。
画素ピッチが小さくなると、顕著に高感度耐性が劣って、低感度撮影でも画像が削られたように平坦になったり、画像全体が塗り絵みたいになったりします。画素ピッチが極小のコンデジと画素ピッチに余裕があるレンズ交換式では、コンデジは偽色はモアレの問題が少ないだけで、他の画質面では、画素ピッチに余裕があるレンズ交換式に劣っています。
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