ハッセルブラッド X1D レビュー 比較と評価

ハッセルブラッドのX1D

ハッセルブラッドのX1Dは、初のミラーレス中判機です。5000万画素あっても32.9mmx43.8mmのCMOSなので、画素ピッチは5.3μmあります。画素ピッチのことは、画素ピッチの計算方法とセンサー別の数値の意味に書いています。

レンズマウントは新規のXマウントで、ミラーレス用にレンズシャッター内臓にしたXCDレンズになっています。レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとはに、レンズシャッターの特徴を書いています。

フランジバックは18.4mmです。EVFは236万画素で、アイセンサーが使えます。液晶モニターは3型の92万画素で、固定式なのでチルトができません。X1Dの価格を考えると、92万画素のモニターは価格に見合っていません。

タッチパネルが使えて、モニターのフレームレートは30fpsです。ISO感度は、ISO100からISO25600まで使えます。シャッタースピードはレンズシャッターなので、1/2000秒までしか使えません。

シャッタースピードは60分まで設定できます。全速でストロボが同調して使えます。記録メディアはSDカードで、デュアルスロットです。連写性能は2.3コマ/秒なので、エントリーコンデジ並です。

AFはコントラストAFのみなので、速度に勝る位相差AFは使えません。動画は、フルHDの1920x1080の25pで撮影できます。ファイル形式はH.264です。USB 3.0 Type-Cコネクタがあります。マイクはステレオで、スピーカーはモノラルです。

mini-HDMI端子、マイク端子、ヘッドホン端子があります。手ブレ補正は内臓していません。内臓フラッシュはないです。ホットシューがあって、外部フラッシュはニコンと互換性があります。

Wi-FiとGPSが両方とも内臓しています。バッテリーの撮影枚数は、約350枚です。ボディの重さは、バッテリー込みで725gです。別売のアダプターを使って、Hシステム用のレンズをX1Dでも使えます。

X1Dは連写速度はかなり遅いし、AF性能も優れていませんし、レンズシャッターで最高速度も制限されるのに、電子シャッターもありません。X1Dのそんな欠点を補うのは、中判相当の画質をミラーレスを生かしたコンパクトさで得られることです。

静止した風景や、ポートレートを上質な画質で撮影したいのならX1Dは向いています。ただし、ボディ自体もかなり高価でレンズも高いので、X1Dでなく35mmフルサイズ機でもいいのかどうかを自分の撮影状況で考えてみるといいと思います。

X1Dの機能を考えると、初のミラーレス中判ということがあって、最初の黎明期のミラーレス中判です。これからさらに充実して、やがては大判ミラーレスの普及機も出てきます。

そういう記念碑的なミラーレス中判の意味もあるのが、X1Dです。

X1D II 50CのレビューとGFX100との比較

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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