GX8とGX7の違いと比較

GX8とGX7

パナソニックのGX8とGX7の主な違いと比較を書いています。GX8は総画素数が2177万画素で、GX7の総画素数は1684万画素です。GX8は解像度がGX7より向上していますが、ISO感度の上限はどちらともISO25600です。GX8はGX7よりも色の再現性も向上していて、ダイナミックレンジも約25％の拡大で、明暗差のシーンでの撮影性能も向上しています。GX8のファインダーは約236万ドットで、GX7のファインダーは約276万ドットです。ファインダーの解像度を見ると、一見すると、GX7のほうがGX8より優れたファインダーであると思ってしまいます。後継機になっても、ファインダーやモニターの解像度が前機種と変わらないことはあります。

前機種より、後継機のほうがファインダーの解像度が落ちているGX8は性能が落ちた後継機のようにも思えます。ですが、ファインダー自体が違っています。GX8になって有機ELファインダーになっています。電子ビューファインダーでも、有機ELは動体撮影での被写体への応答速度に優れています。GX8のファインダーでは、ファインダー倍率に0.77倍の他に0.7倍に切り替えて表示することもできます。GX8の液晶モニターはフリーアングル式なので、GX7とは違って自分撮りもできます。フリーアングル式は裏返しに収納できて、モニターの裏側はラバー加工になっています。

GX8はモニターも有機ELで、タッチパネル式です。GX8とGX7はISO感度の上限は同じでも、GX7の拡張感度がISO125だったのが、GX8の拡張感度はISO100になっている違いがあります。拡張感度基準感度常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。GX8はAF追従連写でも最大画素数で約6コマ/秒の連写性能で、GX7の約4.3コマ/秒より向上しています。GX8になって、4K PHOTOもできるようになっています。4K PHOTOは、30コマ/秒で連写速度を維持して撮り続けることができる新しい連写性能の仕組みです。GX7ではAFの測距点数が23点だったのが、GX8になって49点になっているので、AFの被写体の補足性能も向上しています。

その測距点数よりも大きな改善点は、GX7ではできなかったAFエリアの選択です。GX8ではAFエリアのグループで選択できる種類が49種類になっています。GX8では空間認識AFになったことも、GX7より大きな向上面です。空間認識AFになったことで、コントラストAFの速度面での不利を補ってAF速度もGX7より向上しています。GX7よりもGX8のほうが、被写体に追従するAF速度が約2倍までも速くなっています。GX8では、瞳認識AF、星空AF、ピーキング機能もできるようになっています。GX8では、GX7にはなかった4K動画が撮れるのも大きな違いです。GX8はMP4で、3840×2160の4Kでフレームレートは30pでビットレートは約100Mbpsでの動画撮影ができます。

GX8は、U3対応のSDカードにも対応しています。GX8では、ボディ内とレンズ内の手ブレ補正機能が使えるようになった大きな違いもあります。ボディの4軸とレンズの2軸の6つのコントロールの手ブレ補正が、GX8にはあります。さらには、GX8には動画の5軸ハイブリッド手ブレ補正があるので、補正角がGX7の3.5倍になっています。GX7にはフラッシュが内臓していましたが、GX8ではフラッシュは非搭載になっています。GX8では防塵と防滴のボディ設計になった違いもあります。GX8では、GX7よりワイドなパノラマ撮影ができるようになっています。GX8ではステレオ録音と、風音キャンセラーの機能もあります。

他にも、GX8ではQRコード認証でWi-Fi接続できます。GX8は本体のみで約435gですが、GX7は本体のみで約360gでした。GX8とGX7にはかなり大きな違いが複数あって、GX8のほうが間違いなく性能が向上した後継機です。ですが、最後の大きな違いであるサイズと重さがあります。GX8とGX7は違う路線の機種であるかのように、GX8のほうがサイズがかなり大きくなっています。それだけ性能が向上したGX8ですが、サイズと重さをどう考えるかで後継機のGX8の見方も違ってきます。

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