G5 XとGR IIの違いと比較
G5 XとGR II
キヤノンのPowerShot G5 Xと、リコーのGR IIの主な違いと比較を書いています。G5 Xは1.0型の裏面照射型CMOSで、GR IIはAPS-CサイズのCMOSであることが大きな違いです。裏面照射型は、従来の表面照射型よりも高感度時のノイズが減少したCMOSです。G5 Xの総画素数は約2090万画素で、GR IIの総画素数は約1690万画素です。GR IIのほうが撮像素子が大きいのに、総画素数が少なくなっています。そのため、GR IIのほうが高感度域が広がっています。
G5 XのISO感度はISO125からISO12800までですが、GR IIはISO100からISO25600まで使えます。G5 Xの画像処理エンジンDIGIC 6で、GR IIの画像処理エンジンはGR ENGINE Vです。G5 XとGR IIには、レンズの焦点距離にも大きな違いがあります。G5 Xは24mm相当から100mm相当まで使えるズームレンズですが、GR IIは約28mm相当の単焦点レンズです。レンズの開放F値は、G5 Xは広角端でF1.8で望遠端でF2.8、GR IIの開放F値はF2.8です。
G5 XはF11までレンズが絞れますが、GR IIがF16まで絞れるのは、最小絞り値にセンサーの大きさの違いが出ています。G5 Xの実質の焦点距離は8.8mmから36.8mmで、GR IIは18.3mmです。普段から広角撮影が多いのなら、28mm相当のGR IIが適しています。24mm相当から100mm相当は特によく使う画角なので、G5 Xの焦点距離ならGR IIより撮影場面が広がります。1型とAPS-Cサイズの違いはあっても、G5 Xでも望遠側を使ったら背景をぼかすこともできます。
G5 Xは望遠端で36.8mmのF2.8で撮影できて、100mm相当の画角になるので、望遠端を使えばGR IIよりもポートレートでも被写体を浮かび上がらせることもできます。GR IIの18.3mmのF2.8で28mm相当の画角での撮影は、G5 Xの広角撮影よりは背景をボカすこともできます。G5 Xはレンズの先端から被写体まで広角端で5cmまで寄れますが、GR IIはレンズの先端から被写体まで寄れるのは約10cmです。GR IIには、35mmと47mm相当のクロップモードがあります。
47mm相当のクロップの画素数は、約560万画素までになってしまいます。G5 Xはデジタルテレコンの約2.0倍で、48mm相当で使えます。デジタルテレコンとはに、デジタルテレコンのことを書いています。G5 Xには、適正露出になるように3段分の減光ができるオートNDフィルターの機能もあります。G5 Xには光学式の手ブレ補正がありますが、GR IIにはありません。G5 XにはEVFがあって、GR IIにはないのも大きな違いになっています。
G5 Xには0.39型で約236万ドットのEVFがあるので、特に、晴天時の直射日光下ではモニターだけのGR IIより被写体が見やすく撮影がしやすいです。G5 Xの液晶モニターは3.0型の約104万ドットのバリアングル式で、タッチパネルに対応しているのでタッチシャッターも使えます。バリアングル液晶での自分撮り専用の撮影モードもあります。GR IIのモニターは固定式の3.0型の約123万ドットで、タッチパネルには非対応です。G5 Xのシャッタースピードの上限は、1/2000秒です。
GR IIのシャッタースピードの上限は1/4000秒で、開放F値のF2.8では1/2500秒が使えます。レンズシャッターとフォーカルプレーンシャッターの違いとはに、シャッタースピードが変わることを書いています。G5 Xは30秒までとバルブ撮影、GR IIは300秒までとバルブ撮影もできます。GR IIには内臓メモリーが約54MBあります。G5 Xは約5.9枚/秒、GR IIは約4枚/秒の連写ができます。G5 Xは静止画で±3段、GR IIは静止画で±4段の露出補正ができます。
G5 XはフルHDで60pで動画撮影ができますが、GR IIはフルHDで30fpsです。GR IIのボディには、マグネシウム合金が採用されています。G5 XのバッテリーはNB-13Lで、CIPA基準で、ファインダーで約215枚、モニターで約210枚、エコモードで約320枚です。GR IIのバッテリーはDB-65で、CIPA基準で約320枚です。G5 Xの本体のみの重さは約353gで、GR II本体のみの重さは約221gです。GR IIほうがAPS-Cとセンサーが大きいのにボディが軽く、気軽に撮影することができます。
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