FZ85とRX10M3の違いと比較
FZ85とRX10M3
FZ85とRX10M3の主な違いと比較を書いています。有効画素数は、FZ85が1810万画素で、RX10M3は約2010万画素です。センサーは、FZ85が1/2.3型で、RX10M3は1.0型です。やはり、この撮像素子の違いが大きな違いです。1/2.3型と、高級コンパクトによくある1.0型では、画質に違いがあります。特に、高感度画質は、RX10M3のほうが優れています。
それに、RX10M3のセンサーはメモリー一体型の積層型の裏面照射型CMOSで、読み出し速度が向上して、FZ85より優れたセンサーです。レンズの焦点距離は、FZ85が20mmから1200mm相当で、実質の焦点距離は3.58mmから215mmです。RX10M3は24mmから600mm相当で、実質の焦点距離は8.8mmから220mmです。
このレンズにも、センサーの違いが出ています。FZ85は1200mmなので、RX10M3の600mmよりもズームできても、それは、「相当」です。実質の焦点距離は、RX10M3のほうが長いです。これはセンサーが1.0型で1/2.3型よりも大きいからで、RX10M3のほうがFZ85よりは被写体に近付いても、背景をボカせることにつながっています。
このため、ポートレート撮影は、FZ85よりRX10M3のほうが向いています。レンズが最も明るい開放F値は、FZ85が広角端でF2.8で、望遠端でF5.9です。RX10M3は、開放F値は広角端でF2.4、望遠端はF4.0です。レンズのボケ量の簡単な計算での計算では55なので、RX10M3の望遠端の開放絞りでは背景を大きくぼかせます。
マクロ性能はレンズの先端から被写体まで、FZ85は広角端で1cmまで、RX10M3は同じ条件で約3cmまで寄れます。絞り値は、FZ85はF8までしか絞れませんが、RX10M3はF16まで絞れるところにも、センサーの違いも出ています。
ファインダーは、FZ85が約117万ドットの倍率は35mm判換算で約0.46倍で、RX10M3は約236万画素で、倍率は35mm判換算で約0.70倍です。このEVFも、FZ85よりRX10M3のほうがかなり優れています。
モニターは、FZ85がタッチパネル式の3.0型の固定式の約104万ドットで、RX10M3は3.0型の約123万画素で上下に動かせるチルト式ですが、タッチパネルが使えません。ISO感度はFZ85がISO80からISO3200まで使えて、拡張感度にISO6400があります。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。
RX10M3はISO100からISO12800まで使えて、拡張ISO感度にISO64とISO80があります。連写合成では、RX10M3はISO25600も使えます。電子シャッターは、FZ85が1/16000秒で、RX10M3が1/32000秒まで使えます。電子シャッターとメカニカルシャッターの違いに書いていますが、電子シャッターには歪みがありますが、RX10M3はセンサー性能の向上でその歪みを抑えています。
連写性能は、FZ85はAF追従で約6コマ/秒で、RX10M3はAF追従で5コマ/秒です。AFの測距点数はFZ85は49点で、RX10M3は25点です。露出補正の補正幅は、FZ85は±5段ですが、RX10M3は±3段です。RX10M3のほうが上位機ですが、露出補正だけを見ると、±3段しかないRX10M3はFZ85より下位機のようです。
RX10M3は防塵防滴に配慮したボディになっています。バッテリーの持ちは、CIPA基準で、FZ85はモニターで約330枚でファインダーで約240枚、RX10M3はCIPA基準で、モニターで約420枚、EVFで約370枚の撮影枚数です。
FZ85の本体のみの重さは約572gで、RX10M3の本体のみの重さは約1051gです。RX10M3のほうが画質も優れた上位機ですが、FZ85は1/2.3型だからこそ1200mm相当までの超望遠機でもコンパクトにできています。
FZ85とRX10M3の主な違いを書いてきましたが、それぞれの機種のことは、FZ85とRX10M3の記事に書いています。
コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。
単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。
スポンサーリンク