FUJIFILM X-T10 レビュー 比較と評価
富士フィルムのX-T10
富士フィルムのFUJIFILM X-T10のレビューと比較を書いています。FUJIFILM X-T10の総画素数は1670万画素で、撮像素子は23.6mm×15.6mmのAPS-Cサイズ相当です。撮像素子はX-Trans CMOS IIセンサーでローパスレスなので、解像度重視になっています。画像処理エンジンは、EXR Processor IIです。EVFのファインダーは有機ELの0.39型で、約236万ドットです。ファインダーの倍率は、35mm判換算で0.62倍です。
APS-Cセンサーのレンズ交換式機の光学ファインダーは、35mm判換算で0.62倍もの倍率がない機種ばかりです。EVFは光学ファインダーのように物理的制約がないので、FUJIFILM X-T10のEVFはコンパクトな筐体でも倍率が確保できています。EVFの視野率は約100%で、アイポイントは約17.5mmです。視度調整の範囲は-4mから+2mで、アイセンサーもあります。ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。
液晶モニターは3.0型で、縦横比は3対2の上に90度、下に45度動かせるチルト式で約92万ドットです。EVFには、明るさを自動制御するナチュラルライブビューもあります。ISO感度はISO200からISO6400まで使えて、補正幅は1/3ステップです。拡張感度にはISO100、ISO12800、ISO25600、ISO51200があります。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。シャッタースピードの上限は1/4000秒までですが、電子シャッターでは1/32000秒まで使えます。
電子シャッターはシャッタースピードが稼げますが、動く被写体を撮影する時に画像が歪む現象が出ることがあります。フラッシュの同調速度は、1/180秒以下です。記録メディアはSDカードです。連写の秒間コマ数は、AF追従で最高8.0コマ/秒で撮影できます。約8.0コマ/秒では、JPEGで約8コマの連続撮影枚数、約3.0コマ/秒の秒間コマ数ではJPEGではSDカードの容量一杯まで連続撮影できます。FUJIFILM X-T10は、コントラストAFと位相差AFが使えます。
FUJIFILM X-T10には、センサーに位相差AFが組み込まれた像面位相差AFがあります。コントラストAFは精度に優れて、位相差AFは速度に優れるAFです。AFの測距点は、コントラストAFで77点あります。像面位相差AFは、2.5EVまでだった明るさ追従AFが0.5EVの暗さまで追従するように性能が向上しています。位相差AFでも、暗い場面での高速AFが使える範囲が広がっています。自動でマクロモードになるオートマクロ、瞳にAFを合わせる瞳AFもあります。
露出補正の補正幅は±3段で、補正幅は1/3EVステップです。動画撮影時は、±2段です。動画性能はフルHDの1920×1080で、フレームレートは60pで撮影できます。動画のファイル形式はMOV、動画の映像はH.264、動画の音声はリニアPCMのステレオです。FUJIFILM X-T10の右肩には、シャッタースピードダイヤルと、露出補正ダイヤルがあります。オートモード切換レバーが右肩にあって、アドバンストSRオートでフルオート撮影もできます。
手ブレ補正は手ブレ補正機能付きのレンズで補正するので、ボディ内臓型ではありません。ダスト機能は内臓しています。カメラ内でのRAW現像機能もあります。内臓フラッシュは手動のポップアップ式で、ガイドナンバーはISO100で約5、ISO200で約7です。氷点下では動作環境外です。Wi-Fi機能があるので、リモート撮影もできます。バッテリーのNP-W126で約350枚の撮影枚数で、動画での連続撮影は約124分です。本体のみの重さは、約331gです。
ボディ色にはシルバーとブラックがあって、FUJIFILM X-T10のボディにXF18-55mmF2.8-4 R LM OISが付属したレンズキットがあります。X-T2とX-T10の違い、EOS M10とX-T10の違いを書いています。
X-T20のレビューに、後継機のことを書いています。
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