富士フィルム X-M1 レビュー 比較と評価
富士フィルム X-M1
レンズ交換式でミラーレスの富士フィルムのX-M1は、X-M1 ダブルレンズキットにフジノンレンズ XC16-50mmF3.5-5.6 OISとフジノンレンズ XF27mmF2.8が付属して、X-M1 レンズキットにはフジノンレンズ XC16-50mmF3.5-5.6 OISが付属しています。XF27mmF2.8が付属するかしないかで、レンズキットとダブルレンズキットの違いがあります。XF27mmF2.8は、35mm判換算で41mm相当のレンズです。50mmのレンズが標準レンズと言われていますが、35mm判カメラを普及させたライカが50mmを標準レンズと決めたので、世界的に広まりました。もともとはライカが決めたもので、50mmの画角が人の見た目の視野に近いというわけでもありません。人の見た目の視野に近いのは40mm前後の画角で、実際に50mmの画角は見た目の画角より狭いと感じます。XF27mmF2.8の41mm相当の画角は、人の見た目に近い写真が撮れます。
そのXF27mmF2.8ですが、パンケーキレンズですがよく写ります。開放F値がF2.8と明るいので、APS-Cサイズの撮像素子のX-M1では、XF27mmF2.8はボケも得られるレンズです。もっとボケも得られて写りがいい単焦点のレンズは、フジノンレンズ XF35mmF1.4 Rです。最初から写りがよく明るいレンズがいいなら、X-M1 レンズキットを買ってXF35mmF1.4 Rを買うといいです。富士フィルムのX-M1のボディ単体のみは、ネット価格ではレンズキットよりも値段が高くなっているので、レンズキットを買ったほうがいいです。
FUJIFILMのX-M1の特徴は、ワンハンドオペレーションと呼ばれる右手の親指だけで操作できる便利さです。X-M1の本体上部の右側にメインコマンドダイヤル、サブコマンドダイヤルはX-M1の本体背面の右上部に上を向いて埋め込まれた形になっています。X-M1の絞り優先とシャッタースピード優先の時には、メインコマンドダイヤルで露出補正、サブコマンドダイヤルでレンズの絞りとシャッタースピードが変えられます。X-M1のマニュアルモードではサブコマンドダイヤルでレンズの絞り、メインコマンドダイヤルでシャッタースピードが変更できます。X-M1の右手の親指だけでできるツインコマンドダイヤルは、一眼レフの上級機にある前後ダイヤルの親指版と言えると思います。
富士フィルムのX-M1はWi-FiをXシリーズで初搭載しました。スマホにアプリを入れる必要がありますが、スマホにX-M1の撮影写真の転送もできます。Wi-Fiを使えるXシリーズはX-M1だけですので、選択肢はX-M1の一択になります。富士フィルムの機種は、フィルムメーカーとして世界を主導してきただけあって、色再現の良さが特徴です。X-M1はフィルムシミュレーションモードにPROVIA(スタンダード)、Velvia(ビビッド)、ASTIA(ソフト)があります。これは、フィルムの時のように風景ならVelvia、ポートレートならASTIAというように使い分けることができます。X-M1は、ローパスレスなので解像度のある写真が撮れます。
フジフィルムのX-M1の気になるところは、ボディに手ブレ補正がないことです。お薦めのXF35mmF1.4 Rにも手ブレ補正がなく、X-M1のボディにも手ブレ補正がないので、レンズにもボディにも手ブレ補正がないと手ブレ補正が全く使えないことになります。X-M1の後継機には手ブレ補正が搭載されるでしょうか。X-M1は露出補正が±2段の範囲しかなく、これはエントリーコンデジ並です。高級コンパクトと言われるコンデジのG16も±3段の露出補正ができます。X-M1はX-E1にあった電子ビューファインダーがありませんが、X-M1の液晶モニターはX-E1より高精細です。X-M1は3型の約92万ドットの液晶モニターですが、X-E1は2.8型の約46万ドットです。そのX-M1の液晶モニターはチルト液晶で上下に動いて便利ですが、バリアングルではないので裏返しにして液晶モニターの保護はできません。
FUJIFILMのX-M1の画質はX-E1とそんなに変わらず、X-E1を小型軽量化するためにEVFを省略してWi-Fi機能を搭載して、液晶モニターをX-E1より高精細にしました。X-E1とX-M1でどちらにしようか悩んでいるのなら、EVFがいらないのならX-M1でいいと思います。ただ、晴天時には、EVFがあったほうが撮影がしやすいです。X-M1には、AdobeRGB空間の設定がありません。X-M1はCIPA規格約350枚のバッテリーの撮影枚数なので、高級コンパクトのコンデジ並のバッテリーの持ちになります。X-A1とX-M1の違いに、違いを書いています。
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