富士フィルム X-E2とX-A1の違いと比較
FUJIFILM X-E2とX-A1
富士フィルムのX-E2とX-A1にはかなりの違いがあるので、ここで比較しています。X-E2はXシリーズの中級機で、X-A1はXシリーズの入門機です。X-E2はX-Trans CMOS IIセンサーですが、X-A1は通常の正方画素CMOSセンサーのベイヤー配列のセンサーです。X-Trans CMOS IIセンサーは富士フィルムの最新のX-Trans CMOSセンサーで、富士フィルム独自の色再現ができる6×6の画素を使ったカラーフィルターの配列になっています。X-A1のベイヤー配列は2×2の画素の配列なので、富士フィルムの色再現が発揮できないのと、ベイヤー配列では画質の低下を招くモアレや偽色が出やすくなります。X-E2がローパスフィルターレスなのは、X-Trans CMOS IIセンサーがモアレや偽色を抑えられるからです。X-A1が光学ローパスフィルターがあるのは、通常のベイヤー配列のセンサーではローパスフィルターレスではモアレや偽色が出やすいからです。ローパスフィルターがあると解像度が劣るので、解像度重視ではX-A1よりX-E2になります。
X-E2には0.5型で約236万ドットのアイセンサー付きの有機ELのEVFがありますが、X-A1にはありません。晴天時の日差しが特に強い時には液晶モニターよりもEVFのほうが被写体をしっかりと確認できるので、日差しが強い場面での撮影が多い場合には、X-A1よりもX-E2のほうがいいです。X-E2にはレンズごとに画質を最適化できる点像復元処理がありますが、X-A1にはありません。X-E2のX-Trans CMOS IIセンサーの色再現、光学ローパスフィルターレスの解像度重視、点像復元処理の3つの機能を見ても、X-A1よりX-E2のほうが画質重視の機種であることが分かります。X-E2にはデジタルスプリットイメージがあって、MF時にフィルムの時のスプリットイメージにあったファインダー内の像を一致させて使えるデジタル版の機能がありますが、X-A1にはありません。
X-E2のAFは撮像素子に位相差センサーを組み込んだ像面位相差センサーの位相差AFとコントラストAFがありますが、X-A1はコントラストAFのみです。コントラストAFは精度に優れて、位相差AFは速度に優れます。コントラストAFしかないX-A1はX-E2よりもAF速度が劣ります。X-E2にはAF最速の0.08秒がありますが、X-A1にはありません。X-E2は3.0型で約104万ドットの液晶モニターですが、X-A1は同じ3.0型で約92万ドットです。X-A1のほうがモニターの精細度では劣りますが、X-E2は液晶が固定式で、X-A1は上下に約90度動かせるチルト式です。X-A1のほうが撮影の自由度があるので、液晶モニターはX-A1のほうが優れています。
X-E2は露出補正が±3ですが、X-A1は露出補正が±2なのでエントリーコンデジ並です。バッテリーはX-E2もX-A1もNP-W126と同じで、CIPA基準で約350枚持つのはどちらも同じです。X-E2は本体のみで300グラムですが、X-A1は本体のみで約280グラムです。X-E2は総画素数が1670万画素ですが、X-A1は総画素数が1650万画素なので少しだけ違いがあります。X-A1はX-E2よりもかなり機能を省いた機種ですが、X-A1でもAPS-Cの大型撮像素子の高画質です。X-A1のほうが液晶モニターが動かせる強みもあるので、X-E2のほうが優れているとは言えない面もあります。
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