デジタルテレコンとは

デジタルテレコン

デジタルテレコンのことを書いています。特に便利に使えるのが、キヤノン機のレンズ一体型機にあるデジタルテレコンです。デジタルテレコンはデジタル処理系のズームでも、通常のデジタルズームとは違います。通常のデジタルズームは、望遠端がさらに望遠側にシフトするデジタル処理系のズームです。光学ズームでの望遠端が100mm相当だとすると、それが200mm相当にまでズームして使えるようにするのが通常のデジタルズームです。

デジタルテレコンも、望遠端がさらに望遠側に伸びるのは通常のデジタルズームと同じです。最大の違いは、デジタルテレコンでは広角端まで望遠側に移動することです。光学ズームで、28mm相当から300mm相当までのレンズがあったとします。デジタルテレコンで2.0倍までの機能があると、その光学ズームはデジタル処理で56mm相当から600mm相当までのズームが使えるようになります。

通常のデジタルズームでは、28mmから300mm相当のレンズで2倍なら、28mm相当から600mm相当になって望遠端がさらに望遠側にシフトするだけです。デジタルテレコンの魅力は、広角端も望遠側に移動して開放F値のままシャッタースピードが稼げることです。広角端が28mm相当でF2.8のレンズなら、デジタルテレコンの2倍で56mm相当のF2.8になります。

目の前に、湯気が立っている料理があるとします。その料理をマクロ撮影したいので、広角端で寄りたいとします。その時に、広角端でのマクロ撮影ではレンズが湯気で曇るのが気になる時にもデジタルテレコンが使えます。望遠側でのマクロ撮影は被写体に寄れる距離が長くなるので、料理にかなり寄って写したい時に向きません。

それに、料理を撮影する状況で光量不足という場面はよくあります。雰囲気を出すために、照明をある程度落としている店内も少なくありません。そういう店内では、内臓フラッシュを発光して料理を撮ることもできません。レンズが最も明るいのは、広角端です。広角端が最もシャッタースピードが稼げます。

その広角端のレンズでも、広角端の焦点距離によっては中望遠くらいの開放F値で撮れるようになります。デジタルテレコンは広角端が望遠側に移動することで、開放F値のままシャッタースピードが稼げることと、さらに被写体に寄れるようにもなります。デジタルテレコンで画質の劣化しない範囲で撮影するいは、画素数を落として撮影します。

クロップ効果で被写体に寄れるようになって、簡易的なマクロ撮影が強化されます。デジタルテレコンを使えば、安価なレンズ一体型でも広角端の開放F値のレンズが明るいF値のままでシャッタースピードもマクロ撮影も強化できるので、工夫次第で色々な撮影状況に対応できます。料理での接写もそうですし、小さい昆虫にさらに寄りたい、そういう場面でも広角端が望遠側に開放F値のままシフトするデジタルテレコンが使えます。

デジタルテレコンは最も明るい広角端の開放F値でも60mm相当や70mm相当で使えるので、基準となるISO感度の最低感度でもシャッタースピードが稼げて、ISO感度を上げてノイズが増えるのも防げます。特に、中望遠くらいの画角の接写でのノイズレスな撮影をしたい時にも、デジタルテレコンは使える機能になっています。

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