写真の適正露出とは撮影者の写真の濃度に対する考え方

写真の適正露出とは

前の09の「TAvモードの最適な撮影状況と新露出のISO感度」の記事からの続きです。写真の露出で適正露出のこともよく出てくるので、ここでは、適正露出について書いてみます。

適正露出はカメラが決めるものではなく、撮影している本人が決めることです。自分で撮った写真を見た時に、これが見映えがいいと自分で思える明るさが適正露出になります。適正露出は、自分が最適だと思った写真の明るさのことです。撮影者が最適だと思える写真の明るさは撮影者の勘に頼っているので、マニュアル露出をしているのと同じことです。

露出はもっと専門的には、写真の濃度のことです。写真の濃度を自分好みに合わせることが、その人にとっての適正露出になります。そのため、適正露出は人によって違います。この露出が絶対に正しいということは、ありません。露出が大きく外れてさえいなければ、その人の露出の好みに合わせた写真は、全てが適正露出の写真です。

大きく外れるとは、例えば、ハイライトが飛びすぎて、白飛びしているような場合です。ただし、わざと白飛びさせる写真表現などもあります。背景をグリーン系にしてわざとその背景を白飛びさせて、色鮮やかな緑の光を入れて撮る状況などです。

逆行時の女性のポートレートで、わざと緑の背景を白飛びして色鮮やかな緑を入れる場合などに、意図的な白飛び使えます。そう考えると、白飛びも悪くはありません。結局、最初に戻って、自分好みの光の量が適正露出と言えます。

デジカメは撮っている間にライブビュー画面で露出量の確認ができるので、その画面を見ながら、この明るさがいいと自分で思ったその時が、その人にとっての適正露出になります。カメラが決めるわけではないので、被写体によって、積極的に露出は変えたほうがいいです。撮影者が決める適正露出は、撮影者の美的感覚で違ってきます。次の11の「適正な露出補正は撮影者が決める 露出アンダー オーバーも表現」の記事に続きます。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


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