露出の土台のISO感度 デジカメでその土台が変更可能に
露出の土台のISO感度
前の03の「デジカメ時代の露出はISO感度で3大パラメーターに」の記事からの続きです。
ISO感度も1段刻みで、光の量が1/2、2倍になります。50、100、200、400、800、1600、3200、6400、12800、25600、51200、102400となっていきます。ISO感度が50より100のほうが、撮像素子に当たる光の量が2倍になります。
ISO感度は露出でとても重要なもので、露出の土台になっているものです。レンズの絞りとシャッタースピードの土台になっているのが、ISO感度です。ISO感度固定の一定の明るさの土台の上に、絞りとシャッタースピードを変化させていたのが、フィルム時代のカメラです。
デジカメ時代は、そもそもの土台の設定が変更できるようになったのです。これは、考えてみると、相当の変化になります。例えるなら、今まで大地で暮らしてきた人類がその土台の大地を離れて、飛行機で飛べるようになったようなものです。ISO感度の新露出の設定の加わりは、写真の世界に飛行機を持ってきたくらいの違いがあります。
実際にこのことがすぐに分かるのが、高感度撮影です。デジカメはフィルムカメラよりも高感度撮影にとても強くなりました。特に、デジタル一眼レフは、圧倒的な高感度耐性があります。
レンズ一体型でも、高級コンパクト機は高感度に強いです。コンデジは撮像素子が小さくレンズの焦点距離が短いので、開放F値から絞らなくてもピントが合います。絞る必要のないレンズ一体型の高級コンパクト機で、高感度にして夜景の手持ち撮影をすることなどもできます。次の05の「2006年のペンタックス K10Dがデジカメ時代の新露出の幕開け」の記事に続きます。
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