デジカメ時代の露出 ISO感度で3大パラメーター 写真表現の広がり
露出の3大パラメーター
前の02の記事の「レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割」からの続きです。
デジカメでは、実売1万円以下のコンデジでも、1枚1枚の写真でISO感度の変更が手軽にできます。フィルム時代は、そうではありませんでした。デジカメと銀塩のフィルムカメラが大きく違うのは、この露出にもあらわれています。
フィルムカメラではフィルムが固定になるので、ISO感度も固定でした。各フィルムによって、ISO感度が決まっているからです。デジカメ時代になって、新たな露出のISO感度の設定が加わったのです。
フィルム時代での露出は、レンズの絞りとシャッター速度の2つの組み合わせで決まると繰り返し言われてきたことは、デジカメ時代には通用しなくなりました。撮影時の露出決定の全てであった2大パラメーターにISO感度が加わって、3大パラメーターになったのがデジカメ時代の露出です。
デジカメではフィルム時代にフィルムを充填しないとISO感度が変更できなかったのが手軽にできるようになったのは、それだけ、写真表現の幅が広がったことでもあります。
ただし、毎回の撮影でデジカメでもISO感度の固定で撮るのならば、フィルム時代と同じく、シャッタースピードと絞りの2つの組み合わせだけで露出が決まることになります。次の04の記事の「露出の土台のISO感度がデジカメでは変更可能に」に続きます。
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