カシオ EXILIM EX-100F レビュー 比較と評価

HIGH SPEED EXILIM EX-100F

カシオのHIGH SPEED EXILIM EX-100Fは、2014年3月20日に発売されたEXILIM EX-100の後継の新機種です。EXILIM EX-100Fの有効画素数は1210万画素で、センサーは1/1.7型の裏面照射型のCMOSです。裏面照射型は、それまでの表面照射型よりも高感度時のノイズが減少しています。画像処理エンジンは、EXILIMエンジンHS Ver.3 ADVANCEです。

レンズの焦点距離は28mmから300mm相当で、実質の焦点距離は6.0mmから64.2mmです。開放F値は全域でF2.8なので、300mm相当時にもF2.8のレンズの明るさで使えるので、望遠撮影時にもシャッタースピードが稼げます。それに、望遠端の実質の焦点距離が64.2mmでF2.8なので、1/1.7型のセンサーでも、望遠撮影で背景をかなりぼかすこともできます。

できるだけ画質劣化のないデジタル処理系のプレミアムズームでは、約600mm相当までズームできます。マクロ性能はレンズの先端から被写体まで、スーパーマクロで約5cmまで寄れて、テレ端で約50cmまで寄れるテレマクロ性能もあります。マクロ撮影時に超解像ズームで拡大するループ機能もあります。レンズキャップは自動開閉式なので、手動でキャップの着脱をしなくて済みます。

手ブレ補正はレンズシフト式で、光学式の補正効果は、CIPA基準の300mm相当で2.5段、光学式と高速連写の合成の併用では5段です。レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割に、段数のことを書いています。液晶モニターは3.5型の約92万ドットで、上に180度、下に55度に動かせるチルト式で、自分撮りが簡単にできます。フロントシャッターもあるので、さらに自分撮りが簡単です。

電子水準器の表示もできます。 ISO感度はISO80からISO12800相当まで使えて、静止画の連写合成でノイズを減らすHSナイトショットではISO25600相当まで使えます。絞り優先もシャッター優先も使えて、マニュアル露出もできます。シャッタースピードの上限は1/4000秒で、250秒まで使えます。高速連写を使うモードでは、1/20000秒まで使えます。

記録メディアはSDカード系で、UHS-I規格に対応しています。内蔵メモリーの記録エリアは48.9MBあります。連写は、記録画素数の8Mの16対9のアスペクトで60枚/秒、AF追従では6枚/秒です。AFの測距点数は25点あります。露出補正の補正幅は±2段で、1/3EVステップで補正できます。±2段の補正幅は、エントリーコンデジ並です。EXILIM EX-100Fは、価格帯でもエントリークラスではないので、露出補正の幅が狭いのが欠点です。

動画は、フルHDの1920x1080の30fpsで撮影できます。動画のファイルはMOV、動画の映像はH.264/AVC、動画の音声はIMA-ADPCMのステレオです。1000コマのハイスピードムービー撮影もできます。マイクはステレオ、スピーカーはモノラルです。ボディの背面に自立スタンドがあるので、モーションシャッターで自分撮りもできます。ファンクションリングで、シャッタースピードなどの設定をすることもできます。

NDフィルターがあります。アートショットの宙玉は動画撮影でも使えます。シャッターを押す前の写真も撮れるパスト連写もできます。プレミアムブラケッティングでは、「フォーカスと絞り」「ホワイトバランスと明るさ」「コントラストと彩度」「ホワイトバランス×コントラスト」「彩度と明るさ」などの組み合わせで、9枚の写真が撮れます。

メイクアップ機能もあって、メイクアップブラケッティングもできます。連写合成の全焦点マクロでは、マクロ域から無限遠までピント面を合わせることもできます。RAW記録もできます。内臓フラッシュもあります。Wi-Fi機能もあるので、スマホでもリモート撮影ができます。ボディの前後にはマグネシウムダイキャスト、ボディの上部にはアルミ合金があります。

バッテリーのNP-130Aで、CIPA基準で、エコモードで約465枚の撮影枚数です。USB充電ができます。EXILIM EX-100Fの本体のみの重さは、約350gです。

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