カシオ EXILIM EX-ZR1100 レビュー 比較と評価
HIGH SPEED EXILIM EX-ZR1100
カシオのHIGH SPEED EXILIM EX-ZR1100は、2012年11月9日に発売されたEX-ZR1000の後継機です。前機種のEX-ZR1000との比較では、EX-ZR1000は内臓メモリーが52.2MBありましたが、EX-ZR1100の内臓メモリーは48.9MBに減りました。EX-ZR1000は3.0型の約46万ドットの液晶モニターでしたが、EX-ZR1100は同じ3.0型で約92万ドットになりました。EX-ZR1100とEX-ZR1000の見た目の大きな違いは、この液晶モニターです。前機種のEX-ZR1000はCIPA基準で約470枚の撮影枚数でしたが、後継機のEX-ZR1100ではエコモード時に約590枚の撮影枚数に増えました。前機種のEX-ZR1000はエコモードがなかったので、後継機のEX-ZR1100より撮影枚数が少ないです。エコモードは2013年モデルになって搭載する機種が増えて、バッテリーの持ちがよくなっています。キヤノンのS120やG16でもエコモードを搭載して、撮影枚数が増えています。
EX-ZR1100は1/2.3型の裏面照射型CMOSですが、これは今までの撮像素子の流れを見るとソニー製のものです。ソニー製の裏面照射型CMOSは内閣総理大臣発明賞も受賞していて、かなり画質がいいと高評価の撮像素子です。EX-ZR1100のレンズが最も明るい開放F値は、広角端でF3.0から望遠端でF5.9です。EX-ZR1100は24mmから300mm相当のレンズで、実質の焦点距離は4.24mmから53.0mmです。スーパーマクロを使えば、広角端で約1cmまで寄れます。EX-ZR1100は1/2.3型の小型センサーで実質4.24mmのレンズですが、スーパーマクロまで近づけば、被写界深度はかなり浅くなってボケた写真になります。
マクロ撮影でボケた写真ではなく、マクロでもピントが合った写真を撮るにはEX-ZR1100には全焦点マクロ機能があります。連写の合成でピントが合った写真が撮れる機能が、全焦点マクロです。ピントは点で合うのではなく、面で合うピント面になります。EX-ZR1100は、シャッタースピード優先や絞り優先だけでなくマニュアル露出もできるので、撮影表現の幅が広がります。EX-ZR1100の露出補正の幅は±2なので、コンデジのエントリー機並です。EX-ZR1100の手ブレ補正効果はCIPA基準で光学式で1.5段分なので、補正の幅はかなり小さく手ブレに強い機種ではないです。光学式と高速連写の合成で4.5段分の手ブレ補正効果があります。高性能な機種やレンズでは、光学式手ブレ補正のみで約4.0段分くらいの補正効果があります。
EX-ZR1100は動画撮影中の光学ズームができて、タイムラプス動画とミニレビュー表示機能があります。タイムプラス動画は時間間隔を空けて撮影した写真で、動画を合成する機能です。ミニレビュー表示は撮影した写真が再生画面にしなくても、液晶画面に撮影画像が表示される機能です。EX-ZR1100の液晶モニターはチルト液晶でカメラの上部まで持っていけるので、自分側に向けた写真が簡単に撮れます。バリアングル液晶の場合には液晶モニターがカメラの横に向いて正面に向きますが、EX-ZR1100はカメラの上部に向けることができるので、バリアングル液晶にはできない便利な撮影ができます。
EX-ZR1100にはカメラに内臓の自立スタンドがあるので、それでEX-ZR1100を立てかけて置くことができます。EX-ZR1100にはモーションシャッターがあってシャッターボタンを押さないでもシャッターが切れるので、カメラを上部に向けて自立スタンドを使ってモーションシャッターを使えば、簡易三脚と簡易リモコンとして使えます。EX-ZR1100はステップズームもあって、フルHD動画も撮れて、SDXCメモリーカードも使えて、USB充電でパソコンからも充電できます。EX-ZR1300のレビューと比較に、後継機の記事を書いています。
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