カシオ EXILIM EX-100 レビュー 比較と評価

HIGH SPEED EXILIM EX-100

カシオのHIGH SPEED EXILIM EX-100は、オリンパスのSTYLUS 1と同等のレンズを搭載しています。EXILIM EX-100もSTYLUS 1も、35mm判換算で約28mmから300mmで、全域でF2.8の開放F値で、実質の焦点距離は6.0mmから64.2mmになります。EXILIM EX-100はスーパーマクロでは、レンズ先端から被写体まで約5cmまで近づいて撮影できます。EXILIM EX-100にも、EXILIM EX-10の機能にもあるプレミアムブラケッティングがありますが、EXILIM EX-100はEXILIM EX-10よりも組み合わせが追加されています。

カシオ EXILIM EX-10のレビューと比較

プレミアムブラケッティングは、「フォーカスと絞り」、「ホワイトバランスと明るさ」、「コントラストと彩度」の3つの組み合わせの中から2つを選んで、各バラメーターを3段階に自動で変更して撮影する9枚のブラケッティングモードです。フォーカスと絞りのプレミアムブラケッティングなら、レンズの絞り値を変えて被写界深度が違う写真も撮れます。エフェクト機能の反映はされません。

EXILIM EX-100はこのEXILIM EX-10のプレミアムブラケッティングに、「ホワイトバランスと彩度」と「ホワイトバランスとコントラスト」 の2つを追加しています。EXILIM EX-100の1軸ブラケティングにISO 2(絞りとシャッタースピードを固定)が追加されて、ISO感度ブラケッティングと同じことができるようになっています。プレミアムブラケッティングは撮影の自由度が高まって、被写体の新しい側面が見つかるので、使ってみるといいと思います。EXILIM EX-100は総画素数が1276万画素で、裏面照射型の1/1.7型のCMOSです。裏面照射型は、高感度のノイズ耐性があります。内蔵メモリーは48.9MBで、SDXCメモリーカード対応で、UHS-I規格にも対応しています。EXILIM EX-100にもプレミアムズームがあって、プレミアムズームはデジタル処理のズームでも、できるだけ画質の劣化を抑えているカシオの超解像ズームです。EXILIM EX-100のプレミアムズームでは21.4倍までズームできるので、600mm相当までズームできます。

EXILIM EX-100の露出補正の幅は±2.0しかないので、露出補正幅はエントリーコンデジ並です。シャッタースピードは1/2000秒までですが、プレミアムオートPROの1/4000秒があります。レンズの絞り値のF値はF2.8からF8.0で、ISO感度はISO80からISO12800相当まで、静止画のHSナイトショットの高速の連写合成では最大ISO25600相当まで使えます。HSナイトショットは、連写して画像を合成してノイズを除去できる機能です。Wi-Fi機能で、スマホからのリモート操作もできます。手ブレ補正はレンズシフト方式で、補正効果は光学式で2.5段で、光学式と高速の連写合成の併用で5段になっています(レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割)。動画撮影中の光学ズームもできます。EXILIM EX-100の動画機能は1920x1080で30fpsですが、1280x720でも、60fpsではなく30fpsまでしかありません。

EXILIM EX-100にも、カシオ機の特徴の全焦点マクロがあります。全焦点マクロはマクロ域から無限遠までピントが合うように画像を連写する機能で、マクロ撮影でも手前から奥までピント合った写真が撮れます。電子水準器もあります。液晶モニターは3.5型の約92万ドットのチルト式で、上に180度、下に55度傾けることができて自分撮りもできます。マイクロUSB端子があるので、USB充電にも対応しています。バッテリーはNP-130Aで、CIPA基準で約390枚ですが、エコモードでは約465枚の撮影ができます。EXILIM EX-100は、特に画質重視ならISO400までにしたいです。EXILIMエンジンHS Ver.3 ADVANCEの高速処理で、CIPA基準で起動時間は約1.40秒、AF時間は約0.17秒、レリーズタイムラグは約0.014秒、撮影間隔は約0.25秒です。レンズの基部にあるファンクションリングで、絞り値、シャッタースピードやホワイトバランスやISO感度を割り当てて、リングで手軽に設定することもできます。

EXILIM EX-100の本体前面にはフロントシャッターがあるので、チルト式液晶で液晶を傾けて撮影する時にもフロントシャッターを使えば、撮影の自由度が高まります。本体の背面に自立スタンドがあるので、縦と横方向のどちらかに置いて、チルト液晶を自分のほうに向けてモーションシャッターを使うと、自分撮りも気軽にできるのがEXILIM EX-100です。自動開閉式のレンズキャップなので、レンズキャップの着脱をしなくていいので、すぐに撮影できます。AFエリアの測距点は25点で、その中から1点を選んでの撮影と、9点の自動選択もできます。液晶画面の四辺に設定値を表示できるEXファインダーがありますが、EXファインダー表示は入と切に切り替えることができます。EXILIM EX-100のアートショットの中でも、宙玉(そらたま)が特に印象的な撮影ができます。

宙玉は中に浮かんでいる玉の中に被写体が写っている写真が撮れるので、印象的な写真を撮りたい時に積極的に使ってみるといいと思います。インターバル撮影もできて、3段分の減光効果があるNDフィルターも内臓しています。AF追従連写では6コマ/秒で、1コマ目の被写体にAF固定なら記録画素数が12Mでも30コマ/秒の連写ができます。最大1000fpsのハイスピードムービーが撮れるので、自分のフォームの確認にも使えます。ボディの前後のカバーにはマグネシウム合金、パネルの上部にはアルミ合金です。EXILIM EX-100の重さは、本体のみで約349グラムです。

EXILIM EX-100Fのレビューを書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


スポンサーリンク

関連記事