Canon PowerShot G1 X Mark III
PowerShot G1 X Mark III
キヤノンのPowerShot G1 X Mark IIIは、G1 X Mark IIの後継機です。
G1 X Mark IIIの総画素数は約2580万画素で、有効画素数は約2420万画素です。センサーはAPS-CサイズのCMOSの約22.3mm×14.9mmです。画素ピッチには、画素ピッチの計算方法とセンサー別の数値の意味に書いています。
画像処理エンジンは、DIGIC 7です。レンズの焦点距離は24mmから72mm相当で、実質の焦点距離は15mmから45mmです。レンズが最も明るい開放F値は、広角端でF2.8、望遠端でF5.6です。
レンズのボケ量の簡単な計算にボケ量のことを書いていますが、G1 X Mark IIIの望遠端のボケ量は50mmレンズでF6.3に絞った時に近いので、エントリーコンデジと同じようなものです。
G1 X Mark IIIより、1型センサー機の望遠端がF2.8の機種のほうが背景がボケて軽いので、レンズ一体型でコンパクトでも背景をボカすのなら1型センサー機のほうがいいです。
価格が安くても背景をボカすのなら、レンズ交換式で安いエントリー機種でも、50mmF1.8の安価なレンズでポートレートで大きく背景がボカせるので、別に安いレンズ交換式の機種と50mmの単焦点レンズなどがあればいいです。
G1 X Mark IIIは、望遠端では実質45mmでF5.6のレンズなので、APS-C相当センサーに求められる背景のボケを期待して買うと、背景がボケないでがっかりすると思います。
このG1 X Mark IIIのような大型センサーのズームレンズ一体型機は、2005年に大型センサーを搭載したソニーのDSC-R1のレンズ一体型のズーム機がありましたが、それからコンパクト化した流れになっています。
G1 X Mark IIIはAPS-C相当機で広角端はF2.8ですが、広角端ではF2.8でも望遠端よりボケ量がなくて、50mmレンズでF9以上に絞った時のように背景がボケません。
G1 X Mark IIIはAPS-C相当のセンサーを搭載していてもボケ量を求める機種ではないので、ボケ量の面で見ると、ズームレンズのコンパクト機を目指したために、どっちつかずのような状態になっています。
マクロ性能は、広角端で、レンズの先端から被写体まで、10cmまで寄れます。最短撮影距離は、縦横比が3対2で、広角端で166mm×110.7mm、望遠端で155.9mm×104.0mmです。
レンズの絞りは、F16まで絞れます。絞り羽根は、9枚羽根絞りです。像面位相差AFのデュアルピクセルCMOS AFで、撮像面の約80%×約80%で測距できます。
コントラストAFと位相差AFと像面位相差AFの違いに、違いを書いています。手ブレ補正の補正効果は、光学式の静止画のCIPA基準で、望遠端で4.0段です。動画では、電子補正を合わせた5軸手ブレ補正があります。
ファインダーは約236万ドットで、アイポイントは約22mmです。アイセンサーがあります。液晶モニターは3.0型の約104万ドットで、縦横比は3対2です。
モニターはバリアングル式で、タッチパネルが使えます。ファインダーを見ながらタッチパネルでピント面の調整ができます。ピントとは 点でなく面で合う実像面に、ピント面のことを書いています。
ISO感度は、ISO100からISO25600まで使えます。シャッタースピードの上限は、1/2000秒です。バルブ撮影もできます。記録メディアはSDカード系です。
連写性能は、AF追従で約7コマ/秒です。露出補正の補正幅は±3段で、1/3段ステップで補正できます。動画性能は、1920×1080の60fpsの約35Mbpsで撮影できます。
動画のファイル形式はMP4で、映像はMPEG-4 AVC/H.264、音声はMPEG-4 AAC-LCのステレオです。動画撮影中の光学ズームが使えます。ステレオスピーカーがあります。
内臓のオートNDフィルター機能があって、3段分の減光ができます。約1.6倍と、2.0倍で使えるデジタルテレコンがあります。デジタルテレコンとはに、書いています。
MF拡大機能は5倍と10倍があります。カメラ内RAW現像もできます。カメラ内RAW現像はどんな時に使えばいいのかに、書いています。ピント面の輪郭を色で強調できるピーキング機能もあります。
キヤノンのコンデジとしては初となるモードダイヤルのロック機構があります。2軸で使える電子水準器もあります。自分撮りモードがあって美肌調整機能で自分撮りができます。
内臓フラッシュもあります。通信機能は、Wi-Fi、近距離無線通信のNFC、Bluetoothがあります。G1 X Mark IIIは、防塵と防滴構造のボディになっています。
水深40mの防水に対応した別売のウォータープルーフケースがあります。バッテリーの撮影枚数は、NB-13Lで、CIPA基準で、ファインダーで約200枚、液晶モニターのエコモードでは約250枚です。USB充電ができます。G1 X Mark IIIの本体のみの重さは、約375gです。
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