Canon PowerShot G10 28mmの拘りダイヤル機
Canon PowerShot G10
Gシリーズの最新のG15の記事を書いています。
CanonのPoweShot G10は、Gシリーズ待望の28mmからの広角ズーム機です。35mm換算で28mmから140mmのレンズを搭載して、広角端のレンズの明るさはF2.8です。下位機種のコンパクトデジカメよりも大きい1/1.7型CCDの撮像素子を採用しています。
G10には、セーフティズームの機能があります。このセーフティズームは画質が劣化するデジタルズームとは違うので、140mm以上の望遠が必要な時には積極的に使えるものです。M3の200万画素相当でセーフティズームを使うと、14倍の392mm相当までよれます。392mm相当までよれたら、望遠側を好む人でも十分によれるのではないでしょうか。
画質が劣化するセーフティズームから画質が劣化しないデジタルズームになる前に、一旦セーフティズームの範囲でズームが停止するので安心できます。何かの単体の写真であれば、200万画素相当でも、そんなにがっかりする写真にはならないと思います。以前の名機と言われた望遠機のオリンパスのC-2100 Ultra Zoomも、200万画素相当でした。
G10は、デジタルテレコンも使えます。デジタルテレコン1.7倍で47.6mm~238mm相当、デジタルテレコン2.2倍で61.6mm~308mm相当になります。セーフティーズームとは違って、ワイド側が望遠になっています。2.2倍では61.6mmが最広角端になるので、61.6mmでF2.8のレンズの明るさを保てます。デジタルテレコンを使わない時には61.6mmはF3.5なので、シャッタースピードが稼げます。
デジタルテレコンは、特にマクロ撮影時にとても役に立つ機能です。61.6mmでF2.8の明るさで、1cmまでよれます。ここまでよれたら、マクロ機能としては十分ではないでしょうか。デジタルテレコンはレンズの明るさはそのままで焦点距離が望遠側に移動するもので、望遠側をよく使う人には、シャッタースピードの面で有利になります。
G10の光学手ブレ補正(IS)は約4段分もの補正効果があるので、手ブレの心配をかなり軽減できます。マクロ機能は広角端で1cmまでよれて、通常の広角端の最大撮影範囲は32×23mmです。
G10が他のハイエンデコンパクトデジカメと違う特徴の一つに、NDフィルターがあります。これによって、光量を1/8(3段分)に減少することができます。昼間の日光下の滝の撮影で、シャッタースピードを遅くして滝を糸のように撮りたい場合などに、G10のNDフィルターが役に立ちます。
他のG10の特徴に、ダイヤルがあります。カメラ本体の右上の上部には、2段ダイヤルがあります。下の1段目にISOダイヤルがあって、上の2段目がモードダイヤルになっています。ISO感度設定の変更が容易にできます。2段目のモードダイヤルには、C1、C2のカスタム機能が2つあります。
G10の本体の左上の上部には、露出補正ダイヤルがあります。レンズ一体型の撮像素子はサイズがかなり小さいために、明暗差がある状況での撮影に特に気を遣います。G10は露出補正がダイヤルで独立しているために、露出補正が簡単にできるのでとても使いやすいです。
G10は今までのcanonのコンパクトデジカメのように、マイカラーでくっきりカラーやすっきりカラーなどの設定もできますが、カスタムカラーの設定で、コントラスト、シャープネス、色の濃さ、赤、緑、青、肌色の調節が±2の範囲でできます。この調節で、かなり自分好みの絵作りをJPEG画像で引き出すこともできます。
CanonのPoweShotのGシリーズは以前からバッテリーが長持ちしましたが、NB-7Lバッテリーになってさらに長持ちするようになりました。G10で、動画撮影をしたい人などにも最適です。
他にもG10には、2時間までの音声が記録できるサウンドレコーダー機能があります。3.0型の液晶画面は約46.1万ドットなので、非常に見やすいです。当然RAW機能もあるので、絵作りにこだわることもできます。
今現在、各メーカーから販売されているハイエンドコンパクトデジカメの中でも、CanonのPoweShot G10はサイズが大きいです。サイズが大きいので、広角端F2.8の28mmから望遠端F4.5の140mmまでのズームレンズを搭載できたのでしょう。そのズームレンズ以外に、G10独自のNDフィルターや露出補正ダイヤルなどにも魅力を感じる人には、CanonのPoweShot G10は最適です。
多くのマニュアル機能を搭載しているのは他のハイエンドコンパクトデジカメもそうなので、G10に特徴的な機能に魅力を感じるかどうかで決まるのではないでしょうか。
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