Canon PowerShot D30 レビュー 比較と評価

キヤノン PowerShot D30

キヤノンのPowerShot D30は、2012年5月10日に発売されたPowerShot D20の後継機です。総画素数は約1280万画素で、センサーは1/2.3型の裏面照射型のCMOです。裏面照射型は、高感度域のノイズ処理を改善したセンサーです。画像エンジンは、DIGIC4です。キヤノンの最新の画像エンジンはDIGIC6なので、PowerShot D30は二世代前の画像エンジンです。25mの防水性能に、防塵のIP6X規格、マイナス10℃の耐寒性能、2メートルの耐衝撃性能の4つが、PowerShot D30の最大の魅力です。

PowerShot D30は28mmから140mm相当のレンズで、実質の焦点距離は5mmから25mmです。セーフティズームを使えば、M2の記録画素数では13倍の364mm相当までズームできます。セーフティーズームは余った画素数を使ってズームする機能なので、記録画素数が少ないほどズーム倍率が高くなります。レンズの明るさの開放F値は、広角端でF3.9、望遠端でF4.8です。広角端のレンズは、F3.9と暗くなっています。マクロ撮影は、広角端で被写体から1cmまで寄れます。

PowerShot D30は、水中マクロでは色合いを水中撮影に最適化して撮影できます。シーン撮影の水中でも、水中撮影に適した色合いになります。液晶モニターは3.0型の約46.1万ドットです。液晶モニターの晴天モードを入にして輝度を上げて、モニターを見やすくすることもできます。デジタルテレコンの倍率は、約1.5倍と約2.0倍が使えます。デジタルテレコンは広角側が望遠側に移動するので、2.0倍の時には56mm相当のF3.9で使えて、シャッタースピードが稼げます。

PowerShot D30の露出補正の幅は±2段で、コンデジのエントリー機並みです。ISO感度はISO100からISO3200まで、ローライトモード時はISO6400まで使えます。シャッタースピードの上限は1/1600秒です。オート機なので、レンズの絞り優先とシャッター優先にマニュアル露出は使えません。フルHDの1920×1080の動画は撮れますが、フレームレートは24fpsです。動画中の光学ズームは使えます。撮影前4秒の動画が撮れるムービーダイジェストモードを使えば、写真と水中ムービーの両方が撮れます。

PowerShot D30のハイスピード動画は最大で30秒間の動画で、秒間240フレームの動画を秒間30フレームの再生のスローモーション動画が撮れます。AFロックと露出のAEロックが使えます。光学式の手ブレ補正は、望遠端での補正効果が1.5段です。マルチシーンISには、流し撮りIS、静止画と動画時の手ブレ補正の両方に効果的なハイブリッドIS、三脚IS、望遠時に有効なパワードIS、動画撮影に強いダイナミックISがあります。

PowerShot D30の連写は、約1.9枚/秒です。SDXCメモリーカードも使えます。静止画圧縮率 ファインのみで、それ以下の圧縮率はありません。Wi-Fi機能はないですが、GPS内臓です。NB-6LHのバッテリーで、約300枚の撮影枚数です。本体のみで約194グラムです。PowerShot D30は防水機でありながら、軽くて使いやすいのも特徴です。

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