iPhone SE (第2世代)のカメラと機能 レビューと比較
iPhone SE (第2世代)のカメラと機能
iPhone SE(第2世代)の機能と、カメラのことを主に書いています。iPhone SE2とか、新型のiPhone SE(2020年モデル)とも呼ばれています。
iPhone SE(第2世代)は、特に、SoCの性能が向上しています。iPhone SE(第1世代)はA9チップでしたが、iPhone SE(第2世代)はA13 BionicチップでNeural Engineを搭載しています。
iPhone SE(第2世代)は、iPhone 8の筐体にiPhone 11 ProのSoCを搭載しています。ただし、カメラ機能の面では、iPhone 11 Proのように、望遠と超広角レンズの両方ともがありません。
iPhone SE(第2世代)がA13 Bionicになったことでアプリの動作が快適になりましたが、カメラ性能の面でも、A13 Bionicのニューラルエンジンの性能もあって、ポートレート撮影もできるようになっています。
カメラはリアカメラが一基しかないので、iPhone SE(第2世代)と同時期のスマホのカメラが3眼以上のレンズがあることを考えるとカメラ機能では劣りますが、値段を考えるとiPhone SE(第2世代)の性能はよくできています。
iPhone SE(第1世代)と比べると、広角のシングルの1200万画素のカメラであることは同じですが、iPhone SE(第2世代)になってから光学式の手ブレ補正が使えるようになっています。光学式手ブレ補正は動画でも使えます。
iPhone SE(第1世代)の広角レンズの明るさはF2.2でしたが、iPhone SE(第2世代)はF1.8になって明るくなっています。レンズが明るくなると暗い場面でシャッタースピードが稼ぎやすくなって、ISO感度を抑えられることで、ノイズを減らすことができます。
iPhone SE(第2世代)は、第1世代ではできなかったスローシンクロもできるようになっています。iPhone 8にはないポートレートモードに加えて、ポートレートライティングに6つのエフェクトが追加されています。iPhone SE(第2世代)には、自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)、ハイキー照明(モノ)のポーレートライティングがあります。
第2世代のポートレートでの撮影ができるのは、人物だけです。iPhone 8にはなかったカメラ機能も、価格が抑えられたiPhone SE(第2世代)にはあるのです。iPhone SE(第2世代)は、SoCも6つのエフェクトモードもiPhone 11 Proと同じで、写真のスマートHDRも11 Proと同じです。
動画撮影は、4Kが60fpsで撮影できるようになって、30fpsまでのビデオの拡張ダイナミックレンジが使えますが、両方ともが第1世代ではできなかったことです。第2世代では、写真撮影時にシャッターボタンを長押しすることで動画撮影ができるQuickTake(クイックテイク)の機能もあります。
4K動画の撮影中に800万画素の静止画記録ができます。
第1世代でもiPhone 8でも動画のステレオ録音はできなかったですが、第2世代ではステレオ録音ができるようになっています。第1世代からのカメラ機能の大幅な向上は、インカメラのフロントカメラです。第1世代は120万画素だったので、自撮りの画質に不満があったと思います。
デジカメ専用機で言えば100万画素以上の時代に突入したのは、平成9年の1997年にオリンパスのCAMEDIA C-1400Lが初めてで、メガピクセル時代と言われました。もともとフロントカメラはカメラの性能が劣りますが、それでも、第1世代のiPhone SEの画素数は少なすぎました。
第2世代になって、フロントカメラは700万画素になって、レンズの明るさも第1世代のF2.4から少し明るくなってF2.2になっています。1080/30pの動画撮影もできるようになっています。第2世代になっても、iPhone 11にはあるナイトモードは使えません。
第2世代のiPhone SEになってカメラで注目することは、A13 Bionicのチップとシングルカメラです。A13とシングルカメラのスマホは初めてなので、シングルカメラに合わせてA13が最適化されていることです。
これは、デジカメ専用機で考えると、画像処理エンジンが刷新されてレンズに最適化されたようなもので、第2世代になってからA13の性能をさらに生かしたカメラ撮影ができるようになっています。
ディスプレイは、第2世代になってから4.7型になって、初代のiPhone SEの4インチよ大きくなっています。ただし、その分、重くなっています。第1世代の113gから、第2世代で148gになっています。第1世代で軽いから気軽にカメラを撮れていたのが気に入っていたのなら、第2世代になってからは初代のように気軽に撮れなくなったと思うかもしれません。
デジカメで言えば、最上位機の一眼の機種のモニターでも3インチくらいしかありません。初代の4インチの時点で、デジカメ基準では十分に大きいモニターです。第2世代のセキュア認証はTouch IDで指紋認証が復活しています。
Face IDのモデルでホームボタンもなく使っていたのなら、違和感があるかもしれません。Touch IDならマスクを着けても使えます。SoCがiPhone 11 Pro Maxと同じA13になったので、マスク着用でFace IDでどうしても不便を感じていたのなら、iPhone SEの第2世代に変えてもいいかもしれません。
第2世代の本体は防水と防塵で、水深1mで30分の耐性がある防水性能があります。第2世代のiPhone SEのメモリは、仕様上の公表はないといっても、実際には3GBです。SIMカードはデュアルSIM(nano-SIMとeSIM)に対応しています。
第2世代になってから、Wi‑Fi 6が対応しています。バッテリーの持ちはiPhone 8とほぼ同じです。動画の再生で13時間、ストリーミングビデオの再生で8時間、音楽再生では40時間です。別売のアダプターで、30分で50%の急速充電ができます。
Qiのワイヤレス充電にも対応しています。第2世代のiPhone SEは64GBモデルが44800円で、Androidのスマホが広がってきたことを抑え込むための機種でもあると思います。第2世代のiPhone SEはiPhone 8と見た目が同じで、性能が向上しているので新型iPhone 8という性格もあります。
iPhone 8と同じアクセサリーが使えます。すでにiPhone 8のアクセサリーはたくさんあるので、それがすぐに使えるのも第2世代の利点です。第2世代のiPhone SEはiPhone 8の筐体を使っていることもあって、安くできています。NFCとFeliCaにも対応しています。
第2世代のiPhone SEはフロントカメラの性能が大幅に向上して、A13になってカメラの性能も向上しているので、写真撮影で使う場合にも、初代のiPhone SEの後継機としてもよくできています。新型コロナの時期と重なった発売時期で顔認証から指紋認証の機種にしたところが、時期として非常によかったです。
カメラで使う場合にも、マスク着用の顔認証では使いにくいので、その面でも第2世代のiPhone SEはカメラ機としても使いやすいです。画質面では、撮像素子の大きさも気になると思います。
第2世代のiPhone SEの広角レンズは、35mm判換算で28mmです。実質の焦点距離は4mmです。これは、コンデジでよくある1/2.3型のコンデジの撮像素子より、さらに小さいです。第2世代のiPhone SEのセンサーサイズは、1/3.2型だと思います。
1/3.2型は、コンデジでは、1/2.3型のコンデジの普及機よりさらにセンサーが小さいので、豆粒センサーと言われてきた極小センサーの代表で、コンデジでは画質が悪くノイズが多くなるので使われることは滅多にないセンサーです。
それでも、第2世代のiPhone SEは1/3.2型で1200万画素で、ソフト側で補正しているので、実際に出てくる画質は、コンデジの普及機と比べても悪くないと思います。もちろん、コンデジの高級コンパクトと言われる1.0型センサー機よりは画質が悪いです。一眼ほど重くなくて、できるだけ軽くて画質がいいカメラなら1.0型の高級コンパクト機を買ったほうがいいと思います。
第2世代のiPhone SEの28mmで使える広角レンズは、カメラとしてはさらに広角のレンズです。カメラの歴史では50mmが標準レンズと呼ばれて、35mmの広角レンズがよく使われてきました。第2世代のiPhone SEは35mmよりも広角の28mmなので、風景撮影などでよく使われてきたレンズです。
ただし、スマホでは自撮りすることもあって、28mmが広角の標準レンズのようになっていて使いやすい画角になっています。スマホの撮影で考えると、使いやすい広角レンズの28mmのシングルカメラになっています。イヤホンジャックはなくなっています。
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