α7R IIとD810の違いと比較

α7R IIとD810

α7R IID810の主な違いと比較を書いています。α7R IIの有効画素数は約4240万画素で、D810の有効画素数は3635万画素です。どちらの機種でも、将来の8Kテレビでの鑑賞の画素数を満たしています。8Kは約3300万画素なので、D810でも縮小して表示することができます。テレビでの写真鑑賞の機会が多いのなら、将来の8Kテレビでの鑑賞まで考えられる機種にしておいたほうがいいと思います。撮像素子はどちらも35mmフルサイズ相当で、どちらの機種もローパスフィルターレスです。風景を広角で精密に捉えたい撮影は、どちらの機種にも向いています。センサー面では、α7R IIの裏面照射型CMOSが違います。

裏面照射型CMOSは、従来の表面照射型よりも高感度のノイズが減少したセンサーです。D810の常用ISO感度はISO64からISO12800までですが、α7R IIの常用ISO感度はISO100からISO25600です。D810は拡張感度を使えば、低感度側でISO32、高感度側でISO51200相当まで使えます。α7R IIの拡張感度は低感度側でISO50まで、高感度側でISO102400まで使えます。α7R IIのほうが高感度側に強くなっていますが、D810はα7R IIよりも低いISO感度が使えます。α7R IIの基準感度はISO100ですが、D810の基準感度はISO64になっている違いがあります。低感度側の撮影を特に重視する機会が多いのなら、D810での撮影のほうが適しています。

拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことなどを書いています。α7R IIの電子ビューファインダーとD810の光学ファインダーの違いもあります。D810のファインダー倍率は約0.7倍で、視度調整の範囲は-3から+1です。α7R IIのEVFは約236万ドットで、ファインダー倍率は約0.78倍です。α7R IIのEVFの視度調整の範囲は、-4.0から+3.0です。光学ファインダーは動体撮影に強く、電子ファインダーは静体撮影に強い違いはありますが、光学か電子かの慣れているほうのファインダーを使えばいいと思います。EVFのほうが視度調整の範囲が広いので、視力が悪くても見やすいメリットもあります。

ディオプター 眼鏡利用者の裸眼の視度調整に、視度調整のことを書いています。液晶モニターはD810が3.2型の約122.9万ドットで、α7R IIのモニターは3.0型の約123万ドットで、上に約107度、下に約41度動かすことができます。D810は、α7R IIでは使えないコンパクロフラッシュを使うこともできます。D810とα7R IIはAF追従で約5コマ/秒の秒間コマ数は同じですが、D810は最大で100コマまでの連続撮影枚数が可能で、α7R IIはJPEG Lのスタンダードで約37枚です。D810はDXフォーマットでは約6コマ/秒、単三電池などを使ったDXでは約7コマ秒のAF追従連写ができます。

秒間コマ数と連続撮影枚数はD810のほうが優れています。D810のAFの測距点は51点ですが、α7R IIの像面位相差AFでは399点の測距点があります。α7R IIはコントラストAFに加えて位相差AFが使えるように位相差AFをセンサーに組み込んだ像面位相差AFになっています。α7R IIにはボディ内臓の手ブレ補正があって補正効果は4.5段ですが、D810はレンズ式手ブレ補正なのでボディ内は非搭載です。レンズの絞りとシャッター速度の1段刻みとその役割に、段数のことを書いています。D810は1920×1080の60pのフルHD動画が撮れますが、α7R IIはXAVC 4Kの3840×2160、フレームレートが30pで最大ビットレートが100Mbpsの動画が撮れます。

D810の動画のファイルはMOV、動画の映像はH.264/MPEG-4 AVC、動画の音声はリニアPCMです。α7R IIの動画のファイルは、XAVC S、AVCHD、MP4、動画の映像は、MPEG-4 AVC/H.264、動画の音声はXAVC SがLPCM 2ch、AVCHDがDolby Digital (AC-3) 2ch、MP4がMPEG-4 AAC-LC 2chです。動画撮影では4K動画が撮れて、ファイル形式も複数あるα7R IIのほうがかなり優れています。α7R IIは動画撮影時にも、コントラストAFだけではなく位相差AFも使えます。D810にはミラーバランサーがあってミラーショックを抑えることができますが、α7R IIはミラー自体がないのでミラーショックそのものはない違いもあります。

α7R IIは内臓フラッシュがありませんが、D810にはガイドナンバーが約12のフラッシュが内臓しています。α7R IIはWi-Fiと近距離無線通信のNFCの機能もありますが、D810にはそのどちらの通信機能もありません。α7R IIのバッテリーの撮影枚数は、CIPA基準でファインダーで約290枚ですが、D810のバッテリーはCIPA基準のファインダー撮影で約1200枚です。D810でファインダー撮影をするなら、α7R IIよりかなりバッテリーが持つので撮影に集中することもできます。α7R IIの本体のみの重さは約582gで、D810の本体のみの重さは約880gです。この重さの違いで、α7R IIのほうがD810よりかなり気軽に持ち歩くこともできます。

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