7D Mark IIと70Dの違いと比較

7D Mark IIと70D

EOS 7D Mark IIEOS 70Dの主な違いと比較を書いています。7D Mark IIのモニターは固定式ですが、70Dはバリアングルです。バリアングル式モニターは自由な角度から被写体を撮影できることはもちろん、モニターを裏返しに収納できるので、モニター面の汚れが気になることも防げます。7D Mark IIの画像処理エンジンはデュアルDIGIC 6で、70Dの画像処理エンジンはDIGIC 5+です。連写性能は、7D Mark IIはAF追従で最高記録画素数時でも、最高で約10コマ/秒の秒間コマ数です。

70Dの秒間コマ数は、最高でも約7コマ/秒です。連続撮影枚数は、7D Mark IIは5472×3648の記録画素数のJPEGのラージでも約1090枚までの連続撮影ができますが、70DはJPEGのファインでも約65枚です。秒間コマ数でも7D Mark IIのほうが優れているので動体撮影での被写体の切り取りが70Dよりできて、連続撮影枚数は7D Mark IIは70Dよりかなり優れているので、動撮撮影で被写体を切り取り続けた連写状態を維持し続ける能力が優れています。

静音連続撮影は、70Dは最高で約3.0コマ/秒で、7D Mark IIは約4.0コマ秒です。7D Mark IIはライブビュー撮影中でも10コマ/秒の連写もできます。動体撮影をする機会が多く動体撮影重視なら、70Dよりかなり優れた7D Mark IIを使ったほうが被写体を収められる確率が高まります。露出制御の測光方式は、70Dは63分割の開放測光ですが、7D Mark IIは252分割の開放測光です。それに加えて、7D Mark IIにはRGB画素と測光センサーがありますが、70Dにはありません。

7D Mark IIには15万画素RGB+IR測光センサーの露出測光制御があるので、70Dより信頼できる露出で撮影できます。AFの検出輝度範囲は、70DはEV -0.5から18ですが、7D Mark IIは-3から18です。暗所でのAF性能は、7D Mark IIのほうが優れています。70DのISO感度はISO100からISO12800で、拡張感度はISO25600相当までです。7D Mark IIはISO100からISO16000までで、拡張感度を使えばISO51200相当まで使えます。

高感度時のノイズの少なさも、7D Mark IIは70Dより優れています。拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。内臓ストロボはどちらにもありますが、7D Mark IIはISO100でガイドナンバーが約11で、70DはISO100でガイドナンバーが約12です。AFの測距点数も大きく違います。7D Mark IIの測距点数は65点で、その65点の全てで開放F値がF5.6のレンズのクロスセンサーに対応していますが、70Dは測距点数が19点でクロスセンサーも19点です。

AFの測距点数がこれだけ違うと、特に、動体撮影での被写体の捕捉率が、7D Mark IIは70Dよりもかなり優れています。動画撮影では、7D Mark IIは1920×1080のフルHDで約60pで撮影できますが、70DはフルHDでは30pなので、フレームレートの違いがあります。それに、動画のファイル形式は70DはMOVですが、7D Mark IIにはMP4もあります。7D Mark IIには通信衛星の位置情報のGPSの他に、GLONASS、準天頂衛星みちびきもありますが、70DにはGPS機能はありません。

70DにはWi-Fiの機能がありますが、7D Mark IIにはありません。7D Mark IIにはフリッカーレス機能があるので、特に、体育館での動体撮影などでも70Dより安定した撮影ができます。70Dには内臓ステレオマイクがありますが、7D Mark IIは内臓モノラルマイクです。バッテリーの撮影枚数は、70DはバッテリーのLP-E6でのCIPA基準の常温で約920枚でライブビュー撮影で約210枚、7D Mark IIはバッテリーのLP-E6NでのCIPA基準での常温で約670枚でライブビュー撮影で約250枚です。

70Dのバッテリーは7D Mark IIでも使えます。70Dは本体のみで約675gで、7D Mark IIは本体のみで約820gです。

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