5D Mark IVと1D X Mark IIの違いと比較

5D Mark IVと1D X Mark II

5D Mark IVと1D X Mark IIの主な違いを書いています。まず、画素数に違いがあります。どちらも、35mmフルサイズのCMOSです。5D Mark IVの有効画素は約3040万画素で、画素ピッチは5.3μmくらいで、画素面積は28平方μmくらいです。

EOS-1D X Mark IIの有効画素は約2020万画素で、画素ピッチは6.5μmくらいで、画素面積は42.5平方μmくらいです。画素ピッチの計算方法とセンサー別の数値の意味に、画素ピッチのことを書いています。

5D Mark IVのファインダー倍率は約0.71倍で、1D X Mark IIは約0.76倍です。5D Mark IVのフォーカシングスクリーンは固定式ですが、1D X Mark IIのフォーカシングスクリーンはEc-C6で、交換できます。

モニターでの撮影は、1D X Mark IIのAF方式は顔+追尾優先AF、ライブ1点AFですが、5D Mark IVのモニターでのAF方式は、ライブ多点AF、ライブ1点AF、顔+追尾優先AFの3つがあります。

5D Mark IVはモニターでサーボAFも使えます。5D Mark IVの常用ISO感度はISO100からISO32000で、ISO50相当、ISO51200相当、ISO102400の拡張感度が使えます。

拡張感度 基準感度 常用感度の画質の違いに、拡張感度のことを書いています。1D X Mark IIの常用感度はISO100からISO51200まで使えて、拡張感度はISO50相当と、ISO40万9600相当まであります。

特に、拡張感度で違いがあります。高感度撮影が必要なほど、1D X Mark IIのほうがいいです。動画でも、5D Mark IVは常用ISO感度は25600までですが、1D X Mark IIはISO204800相当まで使えます。

5D Mark IVはCFとSDカード系のダブルスロットですが、1D X Mark IIはCFとCFast 2.0のダブルスロットです。5D Mark IVの連写性能は、最高で約7.0枚/秒ですが、1D X Mark IIはAFとAE追従でも約14コマ/秒です。

5D Mark IVはRAWで約21枚の連続撮影枚数ですが、1D X Mark IIはRAWで約170枚の連続撮影ができます。5D Mark IVはスポット測光の測距点が連動しませんが、1D X Mark IIは上位機なので連動します。

1D X Mark IIはカメラ内RAW現像時には回折現象の補正ができますが、JPEG撮影時の回折補正はできません。5D Mark IVは、JPEG撮影時にも回折補正ができます。

5D Mark IVは、DPRAW(デュアルピクセルRAW)があります。DPRAWで記録すると、DPPで、ボケシフト、ゴースト低減、解像感の補正の3つが後処理できます。

このDPRAW設定ができるのが、5D Mark IVと1D X Mark IIの大きな違いです。露出制御の測光方式は、5D Mark IVが約15万画素RGBとIR測光センサーの252分割です。

1D X Mark IIは、約36万画素RGBで216分割です。1D X Mark IIのストロボの同調最高シャッター速度は1/250秒で、5D Mark IVは1/200秒です。シャッターユニットの耐久性は、5D Mark IVが15万回で、1D X Mark IIは40万回です。

バッテリーの持ちは、5D Mark IVがファインダーで約900枚、ライブビューで約300枚で、1D X Mark IIはファインダーで約1210枚、ライブビューで約260枚です。

EOS 5D Mark IVの本体のみの重さは約800gで、1D X Mark IIの本体のみの重さは約1340gです。

連写を重視して堅牢性も求めるなら1D X Mark IIで、それをあまり重視しないけれどもっと気軽に持ち歩くのなら5D Mark IVです。1D X Mark IIより気軽な5D Mark IVなだけではなく、DPRAWやJPEG撮影時の回折補正の優れた機能もあります。

5D Mark IVと1D X Mark IIの主な違いを書きましたが、それぞれの機種の機能の特徴はEOS 5D Mark IVEOS-1D X Mark IIの個別の記事に書いています。

コンデジが一眼レフを超える時 訴える力のある良い写真とはに、コンデジでも訴える力のある写真が撮れることを書いています。スマホとコンデジの画質と決定的な違いに、スマホとコンデジのことを書いています。

単焦点がズームレンズより画質がいい理由とフレアとゴーストに、レンズのことを書いています。コントラストを下げて撮影したほうがいいことなどをデジカメのダイナミックレンジ ラチチュードを拡大でお薦め設定に、書いています。コンデジのフルマニュアル撮影とオート機能との違いに、マニュアル撮影の利点を書いています。日の丸構図は悪くないも書いています。関連記事は下にあります。


スポンサーリンク

関連記事